(永遠の師匠デイブカラマ)
今日もハーバー、毎日頭くらいはサイズがあり、他の場所はオンショアっぽいので結局ここに人が集まってしまう。
朝行くと既にかなりの人、ショートボーダー、ボディーボーダー、ロング、サップ、そしてフォイルも驚くほど数が増えた。
今日もサップで出ようかと思ったけど混んでる中でさっぷをやるより、ずっと奥の方の人が数人しかいないところならフォイルも十分気にせずできるし、その方がストレスにならないかなとフォイルで出て行くことにした。それにしてもハーバーは波が割れる所が決まっているのでそこに人が集まる。そしてその中で競り合いながら波を取るのはフォイルではあまり私はお勧めできない。いくら上手くても何があるかわからないし、間違えて二人一緒にテイクオフした時フォイルの方がスピードが早いのでぶつかりそうになったり、もしフォイルの人が巻かれたらあの板が他の人にぶつかる可能性もある。どんなスポーツでもそうだけど最悪の状況を想定してそれでも安全か考えないといけないと思うのだが、そこまで考えない人は多い。サーフィンでも波に乗ることがうまいことより私はそのラインアップでも状況判断や周りを見ること空気を読むことができること、自分の技量を過信することも卑下することもなくそれにあったところで乗ることができることが大事だと思っている。
クリス
そんなわけでいくら上手くても周りを嫌な気分にさせたり、自分では危なくないと思っても周りは怖いと思っていたりするようなことはしないでほしいなと思うのだが、最近フォイルをやってる人でそういう人を見かける。去年は仲間内だけで5人くらいで誰もいないところでやっていたから全く問題がなかったし、こんな人がいるところでやろうという気も起こらなかった。が、その仲間が上手くなってきて人がいるところ、結構波があるところでもやるようになってきたら、今度そのレベルまで行っていない人までそこに入るようになってきた。これが問題。
サップの人気がで始めた時もそうだった。今でもそういう人はたまにいるけどだんだんみんなわかってきてひどい人は目立たなくなってきたが、(でも日本国内ではいると思う)結局は道具ではなく、それに乗ってる人が問題なんだけど、新しい道具でその上目立つから、あのスポーツは危ない、禁止にしたほうがいい、となってしまう。
そんなわけで自分だけでもそういう原因になるようなことは避けようと思って入るけど遠くから見ていても真ん中のピークで乗ってるフォイラーで同じ人ばかりが波に乗ってるのが見える。そしてフォイラーとサーファーが同じ波にテイクオフしたり、、見ていると危なっかしくて仕方がない。
案の定昨日あたりからフェイスブックなどでハーバーのフォイルが危ない、サーファーのいるところでやるなという投稿やコメントがたくさん出ていた。私自身見ていてそう思うのだから、ラインナップで一緒に波に乗ろうとしているサーファーが頭にきているに違いない。こんなことでハーバーはフォイル禁止なんてことになったら大変。元はと言えば、誰もこないような、カヌーの人だけがかろうじて乗れるような小さな波、いやうねりの時のハーバーがフォイルの練習に最高だと通うようになってきたのが始まり。そんな時にはサーファーもいないし全く問題はなかった。そしてサーフィンでは乗れないような波に乗れるのがフォイルのいいところ、と波の悪いところでも大喜びで乗っていたのだ。だったらそういうところで乗ればいいと言われても仕方がないし、そうであるべきだと思う。サーファーがたくさんいて、普通の波乗りで楽しめる波ならみんなに合わせてサーフボードやサップで乗ればいい(実際私を含め何人かはそうしている)
日本ではマウイ以上に波が悪くてもサーファーが多いのでこの問題はもしかしたら深刻になるかもしれない、本当に気をつけて欲しいと思う。
さて愚痴っぽくなってしまったが、何が言いたかったかというと、私が混んでいるピークを避けて人が数人しかいない港の奥の方に行ってみたら、そこで乗っていたのはなんとデイブとその仲間だった。デイブは数日前までフィジーに行っていたのだが、帰ってきてからも翌日から熱心にフォイルをやっていた(フィジーでは波が良すぎて普通のボードで乗ることが多かったらしい)
デイブのエアリアルシークエンス。
彼ならハーバーのどの波でもどこにいても好きな波が取れるレベルだし、ピークにいても誰もが認める存在ではある。その彼が一番端っこの方で乗っているのだ!自分がここにきたのは正解で、正解だよとデイブの存在が言ってくれた気がして嬉しかった。
彼はサップが始まった頃もそうだった、彼がラインナップに来ると他のサップをしている人までマナーが良くなり、むやみに取らなくなるとサーファーのおじさんたちが喜ぶほどだった。サーファーが多くなって来るとスーと別のところに移動したり、あまり乗れてないサーファーやビギナーの人がいるとその人が乗れるように、「You go this one」とか声をかけてあげる。デイブがそう言ったら乗りたいと思ってても誰も手を出せないからその人が乗れる。そんな雰囲気づくりもさりげなくする。そしてセットが来ても真っ先に乗ることは決してしない。サーファーが乗ってから余ったのを乗ったり、みんながインサイドまで乗ってから一番いいのが来るとそれをしっかり乗ってみんなにカッコいいライディングを見せつける。
とにかく彼のやり方を見て私はサップでのラインナップでの立ち位置を学んで来たつもりなのだが、その彼がまた誰よりも端っこでそれでも十分にエアリアルの練習などをして楽しんでいるのを見て、「これこそあるべき姿なんだな」と実感した。いつでもその場所の一番いい波を取らなくてもいいではないか?それに例えば自分がビジターであれば一番いい波はローカルでいつもいる人が乗るべきだという気持ちを持っていた方がいいと思う、立場が違うのだ。それでも端っこで待っていればその気持ちを周りも感じてくれて少しずつ譲ってくれるようになる、最初からガツガツ上手いからといっていい波を取ろうとしたらそれはローカルも面白くないだろうけど自分のホームスポットを控えめに、でも楽しんでくれてるのを見れば、一緒に楽しもうという気持ちでシェアしてくれるようになるだろう。
この春までルームメイトだったランディー、セットの波も攻めていた。
結果的に私はより大きな波が立っていたジェッティーやミドルズでやるよりずっとこの端っこで乗ったことで楽しめたと思う。どっちにしても私の今の技量ではメインピークは大きすぎたけど。笑
私たちがやっていたところにメローなロングボーダーレディーズの仲良し4人組が入ってきた。気がつくとデイブはまたスーとその子たちが気兼ねなく乗れるように場所を移動していた。うーんさすが。
アンドレア
ジェイソンホール
途中大雨で前が見えないほどに SIC のマーク
マリコシャトルの経営しているジェイシー
私は誰かを注意する立場ではないが、でもフォイルを始める人が、波のことやテクニックだけでなく、デイブのこういった行動にもっと気づいて見習ってくれたらなあ、と心から思う。そしていい師匠に最初から恵まれていることに感謝。考えてみたらデイブはウインドを始めた頃からずっとずっと私の前で見本的な姿勢を見せ続けてきてくれている。デイブだけではない、いい先輩師匠というのがいかに大事か、自分だけではなかなか学びきれないこと、師匠に叱られたり、教わったりしないと気づかないことが海ではたくさんあるような気がする。
Work hard and stay humble 気を引き締めて海が教えてくれることをたくさん吸収していこう。
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