朝起きるとくらいなかに波の音が聞こえてくる,少なくとも5,6キロは離れているけど波が大きい日はゴロゴロと響く音がする。家から見える私の目標であるアウターリーフはもちろん割れているけどちょっとクリーンでないし,ここのところ体のコンディションも完全ではないのでカナハにいく事に,カナハはたぶんクローズアウトだけどとりあえずカナハだとクローズでも精神的に楽なので。最初のうちはクローズアウトのセットの合間にロングライドできるミディアムサイズのものもあったけれどそのうちどんどんクローズばっかりになってきてカレントもきつかった。
まわりで4人ほどリーシュが切れて泳いでいる。一人は可憐度でかなり流されてしまい,彼の友人が,『かわいそうに,『今日誕生日で,ビッグウエイブだぜー』て喜んでいたのに。こりゃバースデープレゼントはリーシュだな」と仲間同士で笑っていたがかなり流されていて心配になるほどだった。セットで皆,巻かれると皆一斉に横に流れていった。インサイドでリフォームする波に乗っていたけどそのうちどんどん人がいなくなってきったのでこれでもし自分のリーシュが切れたらヤバいかな,と早めに上がり。
(トウイギーことグランド・ベイカー、この日一番の波かな?)
これだけサイズあればジョーズも割れているのかなと思ったら案の定。その上皆もそれほどマークしていなかったし,ノースショアではトリプルクラウン,そしてサーファーズポールのパーティーとマウイローカルのムービー、「Attractive Distraction』のプレミアで,ローカルチャージャー達も大勢オアフに行っていた。
今回はオアフからすっ飛んできたマークヒーリー、トウイギー、ピーターメルなど。
(Mel going right, Mark Healy going left)
その他毎回ジョーズが割れるたびにやってくる数人のアンダーグラウンドチャージャーがいたけれど全部で10人ほどでものすごくガラガラ、誰も乗っていない波も多かったそうだ。
大きすぎず,人も少ないこういう日はイライラせずに自分のペースで波を選べるし,仲間とも知り合いに慣れるからジョーズの波にチャレンジしたいと思ってる人にはいいのでは?とはいえウエストスウエルとノース気味のスウエルでは波質が違い,ぼこっとインサイドで掘れ過ぎはしないけれど他の点で(波の間隔がどちらかと言うと狭い分ホールドダウンになりやすいとか、ショアブレイクがよりハードになるとか色々難点はあるらしい)午後からはカフルイハーバーのリチャードのメモリアルパドルアウトに参加。リチャードはローカル中のローカル,本当に多くの人から慕われ尊敬されていたのがここに集まった人たちの数だけでも良く分かる。
プロではないけれど、ホキパや最もローカルカラーが強いビッグレフトの常連で、たかさんもパドルボードを始めると聞かれに色々アドバイスをもらったり,いまでもよう一緒にダウンウインドパドルをしていたそうだ。
ボードがのどに当たり,そこの骨が折れて息ができなくなった事が原因だそうだ。ほんとに人生何がおこるか分からない。でもこのメモリアルに来て強く思ったのは,いつ死んでも,皆にいいやつだった,と惜しまれるような生活を送りたい、ということ。人を傷つける事なく,助けられる時には惜しまず手を差し伸べる事が出来る人間であり,海でも陸でもどんな楽しみも人と分かち合い,感謝する事を忘れず、アロハを受け取り,そして返す事が出来る自分である事こそ,何よりも大事だなとつくづく思った。
(バドワイザーの運搬トラックの仕事仲間がバドワイザーの巨大なトラックを並べてホンクをならし,弔っていたらしい。)
こんなに早くなくなってしまって心残りは沢山あると思うけどここに集まった多くの人たちを空の上から眺めて,『オー,俺もまんざらではないな。こいつもあいつも来てくれたか』と喜んでいたのではないかな。マウイスタイルの心温まる素晴らしいメモリアルだった。リチャードのアロハを忘れず心から彼の冥福を祈りたいと思う。
No comments:
Post a Comment