私が最もライダーとしても人間的にも好きなスノーボーダー、ジェレミー・ジョーンズ。
初めてあったのはもう下手したら20年近く前になってしまうのか、2回目に行ったバルディーズで、あるピークに落としてもらった時もう一つのグループにいたのが彼だった。当時高校を出たばかりの19歳だった彼だが、ひげ面でしゃべり方もだらだらとしゃべる感じで落ち着いてたので私より年上で経験豊かな人だと思っていたほどだ。私がジャクソンで毎年冬を過ごしていた頃、家族のように一緒に生活していたテトングラビティーリサーチの仲間の一人、そしてジョーンズブラザーズの末っ子でもある。
彼がヘリを使わずにハイクで登ったビッグマウンテンライディングの第2作「FURTHER」を公開する。
ビッグマウンテンライディングでは毎年ライダーオブザイヤーを受賞し、以前はとんでもないラインをヘリで探してはみんなを圧倒するライディングを見せていたが、ここ数年、POW(Protect our winters)という団体を組織し、地球の温暖化に対する意識を高めたり、子供たちへの教育に力を注ぐ一方で、ヘリコプターでガソリンを使ってタマの頂上まで行くやり方に疑問を感じるようになり、結局,ヘリを使わずにハイクで(とは言ってもベースまでスノーモービルを使ったり、プレーンを使いはするが)アプローチして、今までと同じくらい急で危険なラインを滑るようになった。
ライダーだけではない、ヘリがないということはカメラアングルも限られてくる。そんななか、そういったハンディを吹っ飛ばしてしまうほどのすごいライディングを見せつけ、又圧倒的な山々、それに挑戦する人間の可能性などをまざまざと見せつけてくれる映画を作るようになった。
ヘリを使っていた頃の半分も撮影は成功しないという、それでもやってる事自体への充実感、達成感は比べ物にならない。お金を稼ぐためにやってるのではなく、自分自身でも納得いく追求。だれもがそう思ってはいてもやろうとはしなかったことを彼が始めると、同じように考える骨太の実力派ライダーが自然と彼の周りに集まってきた。
自分が正しいと信じることをやり続けることで自分と同じ思いの人間が自然と集まってくる,これこそ何かが始まる理想の形だと思う。私も映画を見るのが楽しみで仕方がない。
(Jeremyと奥さんのTiffany,二人はジャクソンにいたころは毎朝一緒に山に行っていた)
親日家のジェレミー,実際に彼に会えばさらに彼のことが好きになってしまうことは確実。是非彼に会いに、そして大きなスクリーンで映画の迫力を感じるためにも上映会に足を運んでほしいと思う。
私の意見ではスノーボードでジェリーロペスの存在に一番近いのが彼、(ジェリーさんとも会ったとたんに意気投合、板までプレゼントされたくらい)彼がもし海の近くで育ったなら間違いなくソウルサーファー、ビッグウエイブサーファーとして名を馳せていたはずだ。
彼について書き始めると1冊の本になってしまいそうなのでこの辺にしておくとして、本題の上映会のお知らせ。
日本では今のところジェレミーの来日に会わせて3カ所。そして12月に2回ニセコで行われる予定。
<白馬>
11月11日(日)
場所:白馬村Wing21
住所:長野県北安曇郡白馬村大字北城2066番地
Tel: 0261-72-8770
開場:6:00pm 開演:6:30pm
<逗子>
11月12日(月)
場所:Cinema Amigo
住所:249-0007 神奈川県逗子市新宿1-5-14
Tel: 046-873-5643
開場:5:30pm 開演:7:30pm
<東京>
11月13日(火)
場所:ヒューマントラストシネマ渋谷
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 ココチビル7・8F
Tel: 03-5468-5551
開場:9:10pm 開演:9:30pm
詳しいことは又わかり次第アップしますが、是非お近くの人は見に行ってください。
スノーボーダーでなくとも山の迫力、人の限界をプッシュする情熱にうたれること間違いなしです。
そしてこの映画撮影のために日本滞在中にジェレミーが白馬で親交を深めた3人のフリーライダーたち、去年の3月11日に雪崩でなくなってしまった3人もきっと天国で一緒にこの映画を見てくれるだろうと思ってます。R.I.P. Let your spirit soar in the big pow field.
2012-10-21
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment