2012-08-25

8月25日 長距離運転新記録とキングオブザリバーマウス



(大岐の浜からすぐのところにあるショップ、ウインドアンドシーはとっても素敵場ご夫婦でやっている、パタゴニアも扱っているのだが、偶然にも壁にはアダムのチューブライディングのショットが飾ってあり、アダムも照れくさそうに喜んでいた。そしてベリンダもアダムも、ああいう風に年を取っても仲良し夫婦でいたいねーと言っていた。ほんとににこやかで素敵な雰囲気)
朝倉井内に私だけ美和ちゃんレフトで乗らせてもらう。サーファーの人が来ないうちにピークから乗りたかったのだ。波はそんなに大きくはなかったけど、何本か一人きりで思い切り乗れたので満足。高知の海、ありがとう!
あっという間にもう今日は帰る日。でもずっと期待と思っていた高知に来ることができ、今回の旅は完全に最初の一歩になった気がする、そして次回はもっと長く、もっと準備をして遊びにきたい、波にも乗りたい!とにかく人も自然も海も川も最高な場所だった。
レイソンのゴッドマザー的な美和ちゃんのハグはとってもスペシャルなんだ、とアダムに前から聞かされていたけど、はぐされると彼女の腕からびんびんエネルギーと愛が伝わってくるようなほんとにスペシャルなハグでした。今回会えて、お友達になれて本当によかった!彼女やほかのローカルたちがいなかったらここまでスペシャルな旅にはならなかっただろう。
みなさんほんとにありがとう、そしてこれからもどうぞよろしく!
(写真ではよくわからないと思うけど、爆発状態、バックドアのぐちゃぐちゃのときみたい)帰り道、通り道だからというので仁淀川に寄ってみた。仁淀川はアメリカでの日本のリバーマウスとして有名、海部がクイーンオブリバーマウスだとすれば、こちらがキングオブリバーマウスと呼ばれているそうだ。
ローカルが厳しいし(来る以前にはいろんなエピソードを聞かされていて、実はビビっていた)どうせいい波でも人が多くて入れないだろうし、地形も今決まっていないと聞いていたので全く乗る気もな苦、ちょっと車で通り過ぎるだけのつもりだったのに、橋の向こうから見えてきた景色にみんなびっくり、8−10ftくらいのソリッドなうねり、風も弱い。(ちょっとオンショア)そしてだれもいない。急にビッグウエイブ、とチューブ、えぐいコンディション好きのアダムのテンションがあがり、アドレナリンでてが震えてきた。誰も出ていないのは何か意味があるはずだ、と心配性の私は懐疑的。とりあえずチェックしようとUターンして駐車場へ。何台かのサーファーらしき車が止まっていてたむろしている。実はもうそれだけで、私はビビっている。でも礼儀正しくしていれば入ってきただけで怒鳴られることはないだろう、と思って、向こうが何か言う前に挨拶しようと思い、近づいていった。
そうしたら皆さん最初はちょっと口数が少なかったけれど話しだしたらとてもフレンドリー。やっぱり朝は乗ってたけれど今の状態はいい波ではない上にダメージが大きいのでみんなあがっていたらしい。見るからに恐ろしいビーチブレイクだもの。
それでもアダムはこのキングオブザリバーマウスを前にして出ずに帰ったら一生後悔するとおもったらしい。パタゴニアから借りてきたフィッシュの5’4しかないというのに、自分でもそんなボードじゃ太刀打ちできないとわかりつつもどうしても海に入ってみたいらしいので、ローカルの人たちに、アダムの紹介をしてやられるだけでいいので入ってもいいかと訊ねると、ショアブレイクだけでもハードだぞ、と警告してくれながらも出やすい方法など親切に教えてくれた。みんなが遠くから見守るなかアダムはぺらぺらの短い板を持って川を渡りショアブレイクの前で立っている。近く前言ったらショアブレイクだけでも巨大でパワフルなはず、写真で見るとサンドバンクから見える部分だけしか見えないけど出る場所からはこの倍の大きさはあるはずだ。それでもなんとかショアブレイクを抜けた彼を見て、ローカルの人たちもなかなかやるな、という感じでここから流れの強いなかピークにいくのも大変だ、といいながら見守っていた。
         
結局ピークまでいくものの、セットの波はクローズアウトだし板が短すぎておりていかない、2本ほど小さめの波に乗り最後にど真ん中もぐるぐる巻のショアブレイクにまかれ、戻ってきた。最後に巻かれたところのパワーはものすごく、大きな意思がごろごろ転がる音が聞こえてきて怖かったという。でも怖かった、ぐちゃぐちゃだったといいながらも海に出たという達成感でいい笑顔をして帰ってきた。日本にいる間、常にビンディー優先で彼女が波に乗れるよういつもサポートしていたアダム、でもこの瞬間だけは自分が乗りたい波に乗ろうというアダムの時間だった。これがパーフェクトなコンディションだったら反対にローカルの人もビジターにいい顔はしなかったかもしれないし、乗れなかっただろう。でも誰もいなかったことでローカルの人たちと話もできたし、海にも堂々と入ることができた。ある意味クローズコンディションだったことでここの海に入れたからラッキーだったかも。それにしてもあの波にあのボードで一人きりで入っていくのはよっぽどの変態、私はアダムがますます好きになった。

高知を出てからも延々とドライブ、結局中村から鎌倉まで一気に帰ってきた、全部でランチや仁淀に寄った時間も入れれば16時間ほど。営業でいつも日本中を運転しているもりけんですら、今回の運転は一気に移動距離としては新記録だそうだ、何よりレイソンがよく頑張ったと思う。ステーションワゴンのきちきちのスペースで5人、みんながにこやかで文句一つ言わない雰囲気を作ってくれたからこそできた旅だと思う。
鎌倉に着いたら母が出しておいてくれた布団にみんな直行、明日は波があがる予報なんだけど、正直言ってくたくただから明日は波はあがらないでほしいんだけどな。



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