2011-04-01

3月29日 マウイからのメッセージ

マウイからのエール第7弾 マーク・アングロ
80年代後半から90年代にかけてウインドをしていた人なら、いやそうでなくてもウインドサーファーだたったらマークアングロの名前を知ってるだろう、いや知っておいてほしい。彼は一斉風靡した非対称ボードのシェイパー(一番最初にそれを考えたたのはクレイグ・メイソンビルではあるが)エド・アングロの長男であり、ジョtシュ・アングロのお兄ちゃん。マウイグランプリの大会中にまだ誰も見たことがなかったウエイブ360、それもエアリアルで完全にフェイスに降り立ちそのまま波に乗り続けたライディングは見ていたものをみんな立ち上がらせるほど衝撃的で、その後その技は長い間GU-Screwとよばれていた。とにかく革新的でラディカルでセンスのあるライディングだったAdd Imageし、彼の真似は誰も出来なかった。
かれはその後ワールドカップを回ったりしていたが、照れ屋で繊細な実際の性格と、ワールドカップでプレッシャーや自分にあってないライフスタイルに翻弄され、パーティーなどで暴れたり、アルコール中毒になって苦しんでいた。その後本当に10年以上かれはアルコールのリハビリセンターを行ったり来たりし、回りの親しい友人たちもいひじきはお手上げと言うくらいのときもあったほどだ。ジョッシュが多くのトラブルを乗り越えてカムバックしたあと(その背後にもマークの絶対なる応援とサポートがあったのだが)彼は数年間どこにも出てこなかった。リハビリセンターに入り誰ともコンタクトをとらずにがんばった。とうとうすべてを乗り越えた彼は20代全盛期のかれ以上にウインドサーフィンに仕事に熱をいれ、毎日周りをあっと言わせるライディング、見るのも恐ろしいようなワイプアウトを繰り返しながら誰にも真似できない技をトライし続け メイクしている。昔から仲間や困った人を真っ先に助けようとする優しい心の持ち主だった彼だが、今かれは暗闇、痛みを誰よりも知っている、それを乗り越えた人間として本当のやさしさと強さを持ち、人生の価値、ありがたみを毎日感謝しながら海に出ている。40代半ばだと言うのに、トッププロでさえトライすらしない業をメイクしているマーク、それもひとつだけでなくいくつも!フキパで一番インスパイアーされるライダーとしてキッズがかれの名前を挙げるほどなのだ。同じ時代に大会に出たり、その後の暗闇を模索している時期も良く知っている私としてはこれほどうれしいことはないし、彼のことを心から誇らしく思っている。
彼のライフストーリーは必ずいつか書かなくてはと思っているが、彼からのメッセージをまずはどうぞ。
Mark Angulo

僕が書くメッセージはほかのみんなとちょっと違うかもしれないし、疑問に思う人、同意しない人もいるかもしれない、でも日本へがんばってほしいと言う気持ちをこめ、希望をもってもらうようにメッセージを送るとき、僕はキリスト抜きではできない。なぜなら最も苦しかった、暗闇のなかに一人でいたとき、僕を引っ張り出してくれ、命を救ってくれたのは彼だからだ。そういう僕の気持ちに反論する人はいるだろうし、こんなひどいことがおきて神なんているはずはないという人もいるだろう。ただ僕個人にとっては神は本当に僕にとって一番の出来事だったし、神が僕たちを上から見守ってくださり、愛してくださること、何かお願いしたかったらとにかく祈ることと言うのは僕を平和な気持ちにしてくれるのだ。これはみんなにこの気持ちを押し付けているのではなく、個人的なみんなへの気持ちを考えたときに浮かぶ僕個人の思いであることだけはわかってほしい。
今回の日本での悲劇で被害に会われたすべての方に僕の心からの祈りと同情を送ります。テレビなどで映像が流れたとき余りのショックに胸がしめつけられました。僕の大好きな日本、そしてあの優しさあふれる日本の人たちやその家族がこんなにも苦しみ、大変なことに巻き込まれている!

僕は本当に日本が好きで僕の心の中には日本に対する特別な感情があります。僕がウインドサーフィンの大会を回り始めたころ、僕は日本に行きました。御前崎と新島です。そこで会う人たち一人ひとりの優しさに、心から惹かれ、おいしい食べ物にも恋をしました。そしてウインドサーフィンも本当に楽しかった!すべてが最高の思い出です。日本が僕にとってハワイから大きな世界へと旅立つ最初の場所だったこともあり、その印象はどこよりも鮮やかに心に残っています。特に新島、あそこで割れる完璧なサンドバーの波、そして家族経営の小さなおすし屋さん、フェリーに乗っていくのも楽しかった。友達がみん船酔いで吐いてるのを一人で笑っていたっけ。もちろん、あの当時は僕らみんな若く、酔っぱらっては大騒ぎし皆さんに大いに迷惑をかけていたことでしょう。でも若気の至り、何もわかっていなかったのだとご理解ください。その後何年もたってから、僕のいわゆるウインドサーフィンのプロキャリアが薄れてきてから、僕はアルコールと精神的な病に人生を冒され、おぼれかけていた。あのままだったら僕は確実に死んでいた。希望などまったく消え去り、明日何が起こるのか、状況がこれ以上ひどくなるんじゃないかと思うと恐ろしさにいっぱいで、「どうやったら僕は生き延びられるのだろう、この泥沼から抜け出せるのだろう?」と言う思いで頭がパンパンだった。僕は迷いの渦の中と悲しみにつぶされそうで、この現実の世界の厳しさが僕にのしかかり、つぶされかけていました。どんなことも助けにならなかったそんな時、僕は聖書を開き、読み始めたのだ。聖書なんて本当にもう何年も手にしていなかったのに。そしてそのとき目に入ったのがこの言葉だった。

" God is my salvation and my glory: the rock of my strength, and my refuge is in God"
(わたしの救いと栄えは神にかかっている。力と頼み、避けどころとする岩は神のも
とにある。詩編62篇8節)
それを読んだときはっと気がついた。今までずっと僕は自分の力で何とかこの世界を通り抜けて浮かび上がろうとしてもがいていた。でもすべてがそして自分よりずっと強い力が僕に逆らって動いているように感じていた。僕は神がそばにいてくれることが必要だったんだ。そうわかったとき、そして神に自分の人生を救い出してほしいと祈ったんだ。それからはどんどん物事がいいほうにかわっていった。

今回のような本当につらい状況におかれたとき、僕たちは世界は自分の力で動いていないと言うことをまざまざと見せ付けられる。明日への確実な約束はない。キリストは僕の信仰を復活させ、未来への希望を持たせてくれた。そしていろんな問題が山のようにあり、困難に満ち溢れていてとほうにくれるほどであっても、自分は一人ぼっちではないのだと言う気持ちにさせてくれた。僕は誰もが宗教的になる必要も、神に救いを求めなくてはいけないとも思ってはいない。でもしばらく目を閉じて神に祈ることで、何かが変わることもある、僕は自分自身でそれを体験したのでそのことを伝えたい。

どうか、多くの人々がつらい思いをしているあなた方のために祈ってることを心にとどめておいてください。そして多くの人があなたのことを心配し早く状況がより良い方向に向いてくることを願っているし、決してあなた方を忘れない。僕たちはあなた方とあなたの国を心から愛してます。そして今の状況が本当に大変なこともわかります、でもきっと日本人ならこれを乗り越えると確信しています。どうかそうなることを信じ、強く生きてください。God Bless.
マーク・アングロ

エール第8弾 テリエ・ハーコンソンスノーボード界のケリースレーター的存在のテリエ、若いころの活躍はもちろん今でも十分現役でやっていけるエアーやフリーライディングでその秀でたセンスを見せ付ける。また環境問題や食生活に関してもとても敏感で健康で自然な生活、無駄な消費や環境を害するシステムをなくす運動にも熱心。
ノルウエーではセレブの粋をこえた国民に尊敬される国の代表的人物とも撮られているほど。

初めて彼に会ったのは彼がまだ17歳のとき、スノーボードの大会の後当時トッププロだったレト・ラムやオリバー・ホルツマン、カ ミールなどヨーロッパの仲間と大会と大会の合間にウインドやサーフィンをしにロビーナッシュをたずねて遊びに来ていたのだ。一時期はガールフレンドマウイの子だったこともあってしょっちゅう来ていた。運転中、前のトラックの荷台に乗った色の生っちろい男の子が手を振ってるけど誰だろう?とよく見たらテリエだった、なんてこともあった。今ではカウアイに農園のような家を持ち、夏には家族でそこに滞在しているようだ。

「あの地震があったとき実は僕は日本にいたんだ。すごく揺れはしたけどあんな大きな地震だとは知らずにそのまま空港へ行って飛行機に乗って日本をたったんだけどその後であの地震がどんなに悲惨な結果をもたらしたかを知ったんだ。あの地域には多くのスノーボーダーがいるし友人もいる。だからいろんな人とコンタクトを今でも欠かさず情報をもらっているけど、慰める言葉が見つからない思いだ。
同じスノーボードを愛するものとしてえきることをやっていきたいと思っている。カリフォルニアではまずJIB For JAPANが開催される、後何をすれば助けになるかを今ボルコムでも相談中で何かやろうとしているんだ。
日本にはもう何度も何度も来ているけど繰るたびに本当にすばらしい時間を友人たちと過ごさせてもらってる。とにかく礼儀正しくすばらしい文化を持つ日本人の皆さんが笑顔を取り戻せるように祈ってるよ。」



エール第9弾 フランシスコ・ゴヤ
ナイスガイ、そして完ぺき主義者で知られるフランシスコゴヤ、ワールドカップなど現役の選手を退いたとはいえ、フキパがエピックコンディションのときは彼の深いボトムターンが必ず見られる。完ぺき主義者の彼だからこそできるテストにテストを重ねられて出来上がったセールとボードは彼が妥協を許さないためモデルがなかなか完成しないという話を聞くほどだ。しかし丈夫でできるだけシンプルなつくりを目指す彼のセールは多くのファンを持っている。
「今回のことでは本当に僕も心を痛めている、被災したかたがたに心からのお見舞いを申し上げます。
日本は僕にとってワールドツアー、世界への進出の最初のステップだった。何もわからない状態でいった僕を多くの人が歓迎し助けてくれた。変な話だけど一番印象に残っているのは朝ごはんだ。僕は日本食が大好きだけれど、朝寝ぼけ眼で食卓につくと、目の前には干した魚と生卵、海苔と佃煮、なんていうものがあったときにはびっくり仰天だったよ。全部好きだけど朝食べるのはちょっと無理、で、その後は日本に行くとき必ず自分の朝ご飯用にシリアルとマウイから持参するようになった。

今回のニュースを聞いたときは本当にびっくりした、日本が地震が多い国であることは知っているけど、どんな国でもあれだけの地震や津波が起こったらみんながパニックし、どさ くさにまぎれて多くの盗難があり、大きな暴動がおきるよ。でも日本は違う、すべてを失い、家族の無事がはっきりしていないようなときにも助けてくれた人たちへの御礼を忘れず、腰が動かず立てないのに誰かがくると笑顔で迎えようと上半身を上げて起き上がろうとする、そんな礼儀正しいそして心優しい人たちが日本人なのだ。
僕は日本に言ってとても日本人が好きになったけどそれは僕だけではなく日本にいったことのあるどの友人も同じことを言う。そしてウインドサーファーたちの熱心さはどの国よりもすごいんだ。御前崎に行くと寒い中でもみんなが夢中になって一日中乗っている。そして本当にすきなんだなっていうのがわかるほどうれしそうに乗ってるから一緒に乗ってる僕までほんとに楽しくてしょうがなくなってくる。ウインドサーフィンをすばらしさを共有できる大切な仲間なんだ。そういえば御前崎でアヒルをペットにいつも連れていた少年がいたけど元気かな?あの子達はとってもかわいかったけどもう結構大きくなってるんじゃないだろうか、ウインドやってるのかな?
被災地の人々の悲しみが少しでも早く薄れますように」

エール第10弾 キースタブール小柄で日本人的な体系のキース、それでいて誰よりも深いボトムターン、えぐるようなオフザリップのうえイブライディングで多くのファンを持つキース。彼のライディングを大いに助けているのは彼自身がシェイプするボードでもある。クアトロのシェいパーとしていまやウインド業界ではトップシェイパーでもあり、クアトロのボードだけでなく多くのメーカーのプロのプロトタイプを手がけている。子供のころから両親とともに世界中を旅していた彼はトラベルサーファーとしても知られ、多くのトラベルストーリーや映画の撮影に参加しいまだトップライダーの一人として評価されている。

「日本は大好きな国のひとつ、みんなでよく話すのだが、必ずしも波や風もコンディションがワールドクラスというわけではないけれど誰もが行きたがる場所なんだ。それだけ幾たびにすばらしい体験ができ、みんなが親切。行ってよかったという満足感を与えてくれる場所。何よりもウインドサーファーの情熱がすごい。みんなかなり働いているはずなのに週末海に来て思い切りノル、それがそれほどいいコンディションでなくても大喜びで海に出ている様子は、ウインドの未来は明るいと思わずにはいられなくなる光景だ。本当はこの春に生きたいと計画を立てていたんだけど、ちょっとこの状態では難しいかもしれないね、でも必ず日本の準備ができ次第また訪れたいと思っているよ。待ちきれない!」



エール第11弾ルークサイバー リーバイサイバーの兄貴として兄弟で注目を浴びていた彼。誰よりも切れたらライディングをすることで知られ個性的でスタイリッシュ、ただ必ずしも大会向きではなかったのか、リーバイほどスポンサーに恵まれなかった。それでもウイークデイは働き、夕方や週末は必ず海にやってきてフキパの常連仲間と一緒にセッションをしている。子供が生まれ、お父さんとしての責任感もありながら、海ではこのように相変わらずのキレぶり。いまだに人の目をひきつけて離さないライダーの一人である。つい数週間前足の骨を折り、ギブスと松葉杖で歩いていたが、笑顔はいつものルークスマイルだった。日本のニュースには本当に心が痛んでいるよ。僕も自分の子供ができて、子供を失ったり家族と離れ離れになることがどんなことか想像がつくようになった。家族や愛する人を失った人へ心からのお悔やみを申し上げます。彼らの心が安らぎを得るようになるまでには本当に長い時間がかかるだろうけれど、早くそうなることを祈るよ。
僕は今足を怪我してウインドができていない、仕事も労働仕事なのであまりできてない。
もう冬も終わりに近いからできるだけ波に乗っておきたいというのに骨を折ってしまって腐っていたけど、地震のことを聞いたり見たりして、以下にそれがちっぽけなトラブルかとしみじみ思うよ。
日本は本当にすばらしい国だ。マウイに来る日本人はみんなとってもすばらしい人ばかり出し、今回のような災害でテレビで見るとみんな落ち着いて協力し合って行動してる。あれがアメリカだったら完全に暴動だよ、カトリナ台風の時だって暴動とか略奪とかたくさんあったじゃないか。それが日本ではみんな並んで配給を待ち、子供や老人を優先して助け合ってる、こんな国が再びカムバックしないはずはない。絶対にさらにたくましく強くなって復活することは確実だよ、今回のことで僕らは大きな犠牲を強いられたけど多くのことを学んだり、目が覚めたりしたと思う、それを忘れないように、これから未来を考えて生きていかなくてはならないね。
とにかく日本でつらい思いをしている人たちに早く光が見えてきますように!
ルーク・サイバー

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