2010-11-14

11月12日 レインズが混雑しない理由

波のサイズはダウン、セットで頭暗い。フキパはサイズが小さいものの結構よさそうな波だけれどレインズはいまいち、風もガスティーっぽいので出ようかどうしようか迷っていたが、フランスから来ている友人ジェレミーが、「いいじゃないか、出ようよ」と誘ってくれたので出ることにした。彼は旅好きで、私と同じような場所を好むのでいつも情報交換したり、お互いの話を聞いたりする仲間。アラスカのアリューシャン諸島に行きたいと長い間狙っている同志でもある。出てみたら波は小さくても十分に練習はできるので結構面白く、プッシュしてくれた彼に感謝。最初は3人だけで楽しかったのだが、そのうち10人近くカイトが出てきた。このサイズの波で10人もいると結構混雑している感がある。なかなかいい波が来なくなったし、お医者さんに行く時間も近づいてきたので上がることにした。

ここ一年でずいぶん人が増えたとはいえ、カイトビーチに100機以上のカイトが上がっていて身動き取れないような状態にあるときに、レインズでは下手したら一人きりで乗ったりしてるわけだからずいぶんの差ではある。レインスは海に出るとリーフの上を歩いていかなくてはならない、これが滑りやすい上にとがっていて、ここで大怪我した人は数知れず、私ももちろん何度もやっていてそのたびにお尻や足やかかとをざっくり切り、何週間も海に出られない経験をしたので今ではショーツの下にウエットパンツをはき、ブーツを必ず履いて出る。ここで定期的に乗ってる人はブーツなしでは出て行かない。以前はレインズのリーフがなければどんなに楽かと思ったけど、このリーフがあるためにここで乗りたがらない人が多いのは確かで、そのおかげでここに来る人の数が限られているのである意味ありがたい部分もあるのだということを認めざるを得ない。

カイトがよくなりいろんなハプニングを経験してきたおかげで(少なくとも10回は波の中を泳いで岩場に打ち上げられたり、何キロも先まで泳いだりさせられた)かなりなれいるつもりだが、それでもいくらうまい人でも怪我をすることがあるこのレインズ、油断をしてはいけない。プロでさえ、怪我もなく、カイトを傷つけずにあがってこれたらレインズでは大成功だといえるというくらいなのだから。

今日私はまた違う形でそのレインズの悪評を実体験することになってしまった。リーフが大きな岩棚のようになっているのだが、所々に深い穴がある、気をつけて歩かないと水で見えない穴にズぼっとはまってバランスを崩すことがある。が、それだけならそれほど大きなダメージはない。カイトを終えてビーチに戻ってくるとき、カイトをおろしながらリーフを歩いていて突然左足がずぼっと穴にはまってしh待った、そして次の瞬間後ろからスープがやってきて私を勢いよくインサイドに引きずった。火だし足がはまっていたのに体だけ持っていかれたため膝の筋がグキーといやな音を立て横にねじれた。やばいと思いながらも必死にカイトをおろし、よたよたとびっこを引きながらビーチに戻った。やってすぐはショックで何とか歩けたけれど時間がたつにつれ、どんどん腫れていき、痛くなってきた。

いいのか悪いのか、長と腰を見てもらうためにお医者さんの予約がしてあったのでついでに見てもらったが、かなり膝がゆるくなてしまってよくない状態だといわれた(前からゆるかったのでどれだけ今回やったのかはよくわからないが)夜になるともう歩くのもままならず、少なくとも数日は思いように動けないだろうというのがはっきりしてきた。がっくり!日曜からまた波が入り火曜には風もなくなり最高のコンディションになるはずなのに、もしこのせいで乗れなかったらほんとにがっくりだ。ライディングで怪我したならまだしも帰り道に穴にはまってのことだからなおさらな避けない。

というわけでレインズに人が来たがらない理由を再確認させられた。

1 リーフが滑りやすくその上とがっているので切り傷は日常茶飯事
2 そのためにブーツをはかなくてはならないから乗り心地が悪くなる
3 ガスティーで暴力的な風のことが多く、カイト¥が落ちたり、急にパワーアップしてリーフの上を引きずられたりすることがある
4 トラブルが起きても風下に戻ってこれるビーチがなく岩場ばかり
5 大きな波に巻かれて長い距離を泳がなくてはならないことがある。流れもきつい
6 ラウンチングエリアが狭く、ホットラウンチしなくてはならない上に手伝ってくれる人がビーチにいないことが多い
7 ビーチに戻るときカイトをとってくれるひとがいないことがおおい
8 リーフにボードをぶつけてフィンをなくしたりする
9 リーフにはたくさんのうにがいて踏んでしまうことがある

そして
10 リーフの穴にはまってスープに押され、靭帯を損傷することがある

これらのマイナス点をカバーするほどの波でない限り、やっぱりでないほうがいいのかもしれない。
とにかく火曜日までに何とか直るよう祈るばかりだ。

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