2010-04-25

4月24日 Southside crowded!

波があがっていることを期待して早起きしてサウスサイドへ向かう。日が長くなり、暗くないだけいいが、サウスはつくまでに一時間以上かかるので本気で朝一を狙ったら夏は4時起き。2年ほど前スタンドアップをはじめたばかりで、すいてるときに乗ろうと毎日4時おきで通っていたっけ。
途中フキパは波が小さくなっていたがそれでも肩頭はあり、風がなかった。そのうえすいている。みんなたぶんサウスに行ってしまったのだろう、ここで乗ったほうがいいんじゃないか、という気もしたが、すでに撮影のプランもあるので見ない振りして通り過ぎる。

サウスに行ってみると思ったより波は上がっていなかった。マウイのサウスなんていつもこんなものだ。オアフに大きな波が立ってもマウイはモロカイやラナイ島にブロックされてなかなか入ってこないのだ。そのウエとんでもない混雑。まだ7時ごろだというのにラウニポコはまったく車が止められない。友達がとなりのウッデイーズが良さそうだし車も止められるよとメッセージをくれたのでそっちに陽子ちゃんと移動。
見た目は良さそうだったけどさすがにものすごい混雑で、セットの波は乗れないのでインサイドで残り物をいただいた。
陽子ちゃんはあんなに上手なのに絶対がつがつ乗らないし、ピークのど真ん中にすぐ行くこともなく、できる限り周りの人がパドルしていると波から引く。インサイドで誰も乗らないものを乗るのだが、乗ってしまえばものすごくうまいし、目立つ。(もちろんきれいでスタイルも良くてちっちゃなビキニを着ているだけでも男性軍からは乗る前から目立っているのだが)ああいう感じで乗っていれば地元のサーファーでなくても好印象を受けるはずだ。あとで「あの子上手だね」とか「友達かい?」とかいろんな人に聞かれたが、誇らしい思いだった。
サーフィンが上手なことは大事なことかもしれないが、マナーが良いことはもっともっと大事だと思う、サーフィンが下手なのははじめたばかりだったら仕方がないし、誰だって下手な時代はあるものだ。でも下手なら下手なりのマナーが身についてないと回りに嫌がられる。もし上手な人がたくさんいて自分の技術ではがんばっても迷惑を掛けてしまうようなポイントであれば乗りたくても出るべきではないだろうし、自分が波が取れなくてもそれは自分が下手なせいで、だからといってピークまで行って乗ろうとしては逃がしていたらみんなはいやになるだろう。サーフィンには昔からペッキングオーダーと呼ばれるものがあり、上手なもの長い間やってる人が一番偉いという階級制度があった。それ自体をいいとは思わないが、そのおかげで先輩達からみっちりマナーやルールを仕込まれるというわけで、それはある意味大事なこちだったのかもしれない。えばりちらすだけの階級制度は良くないが。そうやって下っ端クラスでがんばっているうちにだんだんうまくなっていくんじゃないだろうか。
陽子ちゃんも「いろいろ旅して回るようになってマナーやルール、どういう態度で海に入るべきかわかるようになった。地元でサーフィンしているだけでは気づかなかった」と言っていたけど、いくら上手でもいい波が割れるポイントでローカルが多いところでは今日の陽子ちゃんのような態度ではいれば、まわりも「おっ、うまいじゃん、でも控えめに乗ってて好感持てるな」と反対に向こうから声を掛けてくれたりするようになる。そうすればいい感じで仲良くもなれる。
私はスタンドアップをやってるのでさらに立場は悪い。とにかくサーファーが多いところでいい波のところでは旅しているときはスタンドアップでは出ない。もし出ても、誰よりもピークから離れた所にいてみんなの様子を見てニコニコしてくれるようだったら、インサイドであまった波をもらったりするようにしている。
そうやっているうちにみんながこの波はお前のだ、ゴーと声かけてくれるようになる。

一度バハでスタンドアップにパーフェクトな波のスポットでキャンプしていたが、まだスタンドアップはよくしられてなく、保守的な空気があったのでそこでは乗らずにもっと先の小さなところで一人で乗っていたらローカルの主のような人がわざわざ私のキャンプに来てくれて「メインのポイントでも乗っていいよ」と挨拶に来てくれ、本当にうれしくてその夜は眠れずに暗いうちからパドルアウトしたのを覚えている(そしてサーファーが8人くらい入ってきたらほかのピークに移動した)
私もまだ下手なので迷惑をかけることもあるし、どんなに気を使ってももともとスタンドアップと言うだけではなから嫌う人も多いが、自分に出来る範囲で気を使い、周りの空気を乱さないことは大事だと思うし、そういう意味で陽子ちゃんはさすがプロだなと思った。いくら上手でも一般的なルールだけでうまいからどんどんいい波を取りまくっていたらローカルだって面白くない。そういうプロサーファーもいる。それでは回りの見本になるべきプロとしてはあまり褒められるべきではないし、これだけサーフィン人口が多くなると一般的なサーフィンルール以外にコモンセンス、気遣いも必要なのが海だと思う。いい勉強をさせてもらった。
混んでるし波もそれほど言い訳ではないので少しだけ乗って終了、夕方波が良さそうだったらサンセットセッション、ということでいったん解散。帰り道、ふと見ると朝通ったときはまったくのジャンクで風が入っていた、サウザンピークスがグラッシーになっていてすいていた。仕事もしなくてはならなかったが、朝のセッションでは混みすぎでほとんどまともに波に乗っていなかったので出ることにした。なぜこれだけすいていたかと言うと、普段いつもここで出ているおじさんたちが朝大々的なビーチクリーンをしていたようで、それが丁度終わったところだった。みんなが汗だくになって、「さあ、いい波だ、出るぞー」と言ってるところに一緒に出るのも気が引けたので彼らがしばらく楽しんでから出ようと待っていたが、私が出たころにはすっかり混んでしまっていてセットの波数とサーファーの数がまったくあっていなかった。スタンドアップパドラーが乗れる波はどこにもあまっていなかった。仕方がないのでカメラを持ってインサイドでみんなの写真を取りまくった。(ジミールイス、普段あまり出てこないけど出てくるとさすがのライデイング)
結局2度のセッションとも波はあったけどまともに乗れた波はゼロ。でもまあ天気はいいし、みんなはニコニコだし週末は仕方がない。

(ランデイー、彼の奥さんユキエチャンはヨガの仲間でもあるが彼女もかなりリッピングしていた)
結局2時半ごろからオンショアが入ってきてしまい、撮影はキャンセル。朝の7時前から夕方までビーチにい続けてさすがにBeached outと言った感じだった。

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