朝カイロの先生で治療を受けてからカイトビーチへ。
風が弱くなるという予報で、朝はまったく風がなさそうだったのに12時ごろになるといつもと変わらないくらい吹いてきた。
風が弱ければ森川さんのレッスンを中心にやるつもりだったのだけれど、これではちょっと吹っ飛ばされそうで心配、ということでまずはスタンドカイトで少し練習、そしてビーチスタートのイメトレ。
カイト操作がすごくよくできているのでぜひともボデイードラッグをさせてあげたいのだけれど、華奢だしもし吹っ飛ばされてしまったら危ないのでもう少し待ってもらいその間に麻生さんは海でライデイング。彼のライデイングがどんどん上達していくのを見て、森川さんは自分が海に出られないのがとってももどかしそう。
麻生さんは昨日の課題がかなりクリアできてきて、見ていても嬉しくなるほど上達してきたし、走りのスピードがどんどん速くなってきた。
一度カイトトラブルが起きて、近くまで行って『片方のラインだけまいてセルフレスキューしてビーチに戻ってください』と指示し、ボードだけもってビーチに戻った。岸から近いところだったので、ちょうどセルフレスキューのいい練習になるなと思っていたら、なんだか速いスピードで下に流され始めて岩場に近づいてきた。いそいで戻ってみると途中からふと両方のラインを巻き始めてしまいカイトにまたパワーが入ってしまったらしく、あわてて片方のラインをはずそうとしたら今度は絡まって取れなくなったらしい。靖君がみていてくれて急いで岩場のほうに行っててくれ、カイトをリリースして無事だった。私や靖君はトラブルに慣れているのでそんな大事には思わなかったけれど、麻生さんはかなり怖かったらしい。でもこういうのは何回か経験するうちにだんだん冷静に対処できるようになっていくので私たちが見ているところでトラぶってそういうときの対処法をおぼえてくれたほうがいいかもしれない。
その後風がさらに強く、がステイーになる中、一度だけ森川さんと一緒にボデイードラッグ。早く乗れるようになりたそうな様子で、一人で練習させて上げられないのがかわいそうだが、やはり安全第一、何かあってからでは遅いので、かぜが落着くのを待つしかない。麻生さんの2ラウンド目は7mを張って出艇。7mなんて日本では使ったことがない、とのこと、最初は動きの速さになれないようだったが後半はそれをうまく利用してすごくスピードが上がってきた。最後にすごくかっこいいトウサイドが決まり、思わずビーチで私も歓声を上げてしまった、が、次の瞬間スピードが出すぎてカイトが海に落ち、裏返しになり、そのまま引っ張られて突き出ている岩場のほうへ、引っ張られた。ビーチからすぐにリリースの指示を出して靖君が海に飛び込み、カイトをキャッチ。とにかくカイトが岩場の近くで落ちたらそれをリランチしたときに自分が岩場のほうに引っ張られてしまう可能性があるので迷わずリリースしたほうがいい、と言うことを覚えてもらっただけでも価値があるかも、それにこの二日で目に見えるように上達、最後にビデオを見てもらってさらに自分のライデイングの欠点を自分で分析してもらったのできっと明日はまたやる気満々だろう。
さて、今晩来る予報のスウエルはちょっと気が早かったようで午後3時ごろからもうすでにフキパでは6フィートほどのセットが入ってきたらしい。カイトビーチにいたらレインズでよく会う友人に、『友子なんでここにいるんだ、レインズデやらないのか、波入ってるぞ、」といわれた。帰り道みてみたらセットの間隔は長いが確かにはっきりしたラインでウエストっぽいうねりが入っていた。アー残念、ま、これからさらに上がってくるはずなので明日に賭けよう。
夜はジェイミーが釣ったマグロを大量に買ったのでそれで2種類のSeared Ahi(洋風たたき)をつくった。アンドリューの友人たち3人が遊びにきてくれたので一緒に夕食を食べ、その後いろんな話に盛り上がった。サラという女の子はカナダの北極圏、バフィンアイランドに住みいろんな冒険をやってのけているすごい子、まだ21歳くらいだというのに、グリーンランドをスノーカイトで2300マイル横断、また北極点にも何度も到達したり、モンゴルの草原を1000マイル(1600km!)バギーとカイトで旅したりとすごいのだ。両親がもともと冒険家だったらしく、兄弟で子供のころからそういう生活をしてきたらしいけどそれにしてもすごい。フイルムの勉強をしていて、これからアラスカのノームのごみ問題についての映画の編集に取り掛かるという。こういう元気な若い女の子がいるのは頼もしい。同じようなExpeditionタイプの旅を好むアンドリューはいろいろ話が合って嬉しそうだった。世の中にはほんとに面白い人たちがたくさんいるものだ。
2009-09-12
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