バハでの毎日は日の出とともに始まり、日がくれるまで遊び、それから飲みと続く。
テントで初めての朝を迎えた皆も早くからサーフィンへ。
多分一人で遠くまで旅するのなんて子供が生まれてからなかったであろうなべちゃんはちょっとだけ朝ホームシックでしょんぼり、でもそれは私の中では想定内だったのでノープロブラム、そういえばマウイのサクラキャンプでもなべちゃんはちょっとだけホームシックになって家族の写真眺めていた気がする。恋しい家族や家がある事は幸せな事。『旅ってさ、家がどんなにいいものかを実感するためにあると思うんだ』って言ったら、凄く納得していた。でもほんとにそう思う。なのに家に戻るとすぐどこかに出かけたくなる私はなんなんだろう?
なべちゃんは幼稚園の先生。このバハツアーに参加するためにはかなりのいろんな覚悟が必要だった。まず中学生と小学生の子供がいる。来年には上の子供が受験生になってしまうから来る事は出来ない、今年を逃したらもう一生いけないかもしれないという気持ちで、幼稚園の仕事もこんなに長期で休ませてもらえるはずはなく辞めてくるつもりで申し込んでくれたらしい。ところが幼稚園ではいい先生を手放したくなかったのだろう、「休んでいいからやめないでくれ」と言われて、堂々と参加できたとの事。
以前サクラキャンプでも子連れのお母さんが思い切りウインドできるようにと子供達を見ている役を買って出てくれたりもした。関西風でノリがいい、そして女王様ぶりも見せてくれながら、涙もろくて人情深いなべちゃん。
外国人チームとの片言の会話から、F1レースの話になり、『私鈴鹿でバイトしていた事がある』と言うなべちゃんに、レースクイーンか!?という流れで、皆から『イエーイ、セクシー!』とはやし立てられてるうちにセクシーガールというニックネームが定着した。そうやっていろんな面白いニックネームがつけられるのは親しくなった証拠でもあると思う。
彼女はバハのコンディション、自分には厳しいんじゃないかと不安も一杯で、神様にどうか波は小さく、風は適度に弱めでありますようにと祈ってきたらしい。おかげでなべちゃんにちょうどいいコンディションに迎えられた気がする。
子供達とはなれてみて、自分の仕事の有給を取って休んでまで子供達のケアをしてくれている理解あるご主人や寂しいのを我慢している子供達、家族のありがたみを再確認し、そして自分が一番好きなウインドサーフィンと海にどっぷり浸かるこの旅でなべちゃんは何を感じて帰るのだろう?
それにしてもサクラキャンプで知り合った仲間達とももう10年クラスの乙くあい、頻繁に会うわけでもなく皆とお国はなれているのに、どこかで強く繫がっていていざという時助け合ったり励ましあったりできる素晴らしい仲間。私にとってウインドはすべてのルーツだけれど、そのウインドの中でもサクラキャンプは一番大切な部分の一つだと思っている。心から感謝。
今日もサーフィン、サップ、ウインドと皆満喫。
私はまだちょっと腰がいたいので皆のビデオ撮影、バハフォグとおいしい夕食の後皆で地面に直接転がって大きな月がのぼってくる前に流れ星を見ながら語り合った。皆が雲だと言い張る南側に見えるはっきりともやもやが見える天の川がすばらしい。年齢も40台がほとんどのメンバーなのに小学生みたいに無邪気になれるのはバハマジックだろうか?
2014-06-15
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