2013-09-18

9月18日 無料波あります


 シーサーが長い道中最後まで運転してくれ,その横で私はなんとか眠らないように頑張ってはみるもののホゲモグラ状態(ホゲモグラとは去年生まれた言葉で私が眠くなってきたときの様子をシーサーのご主人が表現した言葉なのだがあまりにぴったり来たのでそのまま定着してしまったのだ)夜中に目的地には着いたけれど真っ暗でどこがサーフスポットかも全くわからない,とりあえず寝られるところを探し,明るくなるまで寝た。朝目が覚めると驚くほど寒い二日ほどまで鎌倉では半袖のTシャツさえ暑いと感じていたのにこちらはシープスキンブーツにダウンジャケットでも全く違和感がない。
寒いけれどとにかくそのためにここまで来たのだからすぐ起きて海チェック。海沿いを走って波を探すと、おっサーファー発見,よく見ると4人くらいバラバラいて,車を止めるところもすぐ見つかった。初めて行くスポットはいつもどきどき,一応オホーツクのお友達がこちらのローカルに声をかけてくれているはずではあるけれど,やはり嫌がられたりサップを嫌いスポットもあるのでちょっと緊張,波は海に無糧左がちょっと早めのショート向きのビーチブレイクっぽい波、右がリーフでロング向きに見えた。とりあえず3人のサーファーがいる方に漕いでいき,挨拶して乗ってもいいですかと聞くと,驚いたようにどうぞーといってくれたので一人しかいない右のポイントへシーサーと漕いでいった。
潮で波の質がどんどん変わっていくようだけれどちょっとたるめの波、でもセットは充分なサイズがあって楽しい。途中ビーチブレイクの方にも行ってみると千葉で自分のビーチブレイクビギナーぶりを暴露したけれどここでも全然わからず、手こずった。でもいい練習になる。やはり小さな波やきれいに割れる波だけに乗って板はダメだなー。
 少し話をしたら一人は私のお友達のお仲間,そしてもう一人はなんと石垣島に住んでいたことがあり、津村サンのことも良く知っていた.世界はほんとに狭い。みんなとってもフレンドリーで気がついたら3時間くらい乗ってしまった。
朝の寒さはどこへやら,太陽がでてきたらとってもいい天気になってきた。
ビーチに上がってコーヒーやスープや朝ご飯をのんびり作ってローカルの人たちが海を見ている手作りベンチのところで話を聞いた。おいしい食べ物屋さんやすぐ近くのその場で好きなカニを茹でてくれるお店など。
海に出る入り口には無料波ありますの看板が立っている。『無料でよかったー!』とジョーダンで言ったら,『今日は特別料金さあ,週末は8千円だからねえ』と向こうもジョーダンで返してきた。
でも日本一緩いサーフスポットじゃねえかなあ,と自分たちで言うほどで,人が来てもどうぞ好きなだけ乗ってくださいと言うそうだ。
シーサーもなかなか乗らずにいたら,波に乗った人がシーサーが乗りやすいようにとなかなかアウトに出て来なかったりしたみたいだと言っていた.だから気にさせないよう早く乗ろうとするのだが,なかなか乗れなかったりとりあえず変な波でもいいから一本のろうとしてこけたりと変な気の使いあいすらあったようだ。私の何となくそれを感じた。波に乗ると,アウトに出てきても他の人が乗るまではちょっと湧きにいてまってるような雰囲気がある。気のせいかもしれないけど。
10時過ぎ頃ちょっと混んできたのですくのを待っていたら風が入り始めてしまった。波は良さそうだったのに残念。
そこで観光にプラン変更.進められたかに工場に行き,(その前に私は白米,シーサーはビールを購入)
800グラムほどの毛がにをオーダーしたらこの地方でしか乗れないかにもサービスでくれた。茹でたてのかにも最高だったけどスープいっぱいのかに味噌をかけたご飯も何ともいえないおいしさだった。
 夕方ビーチに戻るとまだ風がかなり強かったが,日暮れ前に風が落ちると信じてちょっとお昼ね。4時半頃起きると波もサイズダウンではあったけれど風が少しずつ落ちてきていた。出てみると海に上には私達以外に一人だけ。

 風はさらに落ちグラッシーに,遠くに虹がかかり,夕焼けのスペクタクルは秒刻みで色を変え,満月は荘厳な姿を現し,何ともいえない美しい夕べになった。こんな空間に私とシーサー二人だけでほんとにいいのかなあ,とほっぺたをつねりたくなる思いだった。

 波はもっといいところもあるかもしれない,でもいいサーフトリップというのはいい波が作るものとは限らない。ローカルの人の優しさや夕焼けの美しさ,そんなものの方が実は重要な要素だったりする。

 ほんとうにありがとう。。Life is beautiful! 北海道大好き!

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