2014-03-03

3月2日  私自身の冬の締めくくり 

大雨の中最後まで日本人サーファーのチャージ後ろ髪を惹かれながらも雨がどんどんひどくなり、このままではハイウエイまで戻れなくなる。ジョーズは海だけでなく,陸でもリスクマネージメントが必要になってくる(?)
一生の思い出に残るセッションをしているアツシ君とひろなり君のレンタカーが確実にスタックするだろうが(一番奥の波がよく見えるところにとめてあるし)陸のうえでのトラブルで死ぬ事はないし、きっと誰かが助けてくれる,助けてもらえなかったら一晩くらい食事できずに夜を明かしても死ぬ事はないので,とりあえず,私達は町にもどった。
相変わらず雨は降っていたがお昼過ぎから少し雨が治まり風もなくなってきた。ルームメイトのランディーが家から見えるアウターリーフを見て,これから行くと言う。私は素での腰の調子が悪いので大きな波で巻かれたらくだけてしまいそうだし,無理できないから行かない,と言ったものの,気になってしょうがない。家から見えるその波は私にはちょっと大きいが,完璧なシェイプ。

明後日日本に帰る私にとっては今日がきっと最後の波だろう。長くは乗れないが,冬の締めくくりのために一本だけ自分の一番好きなポイントであり,ここでちゃんと乗れる事が目標のピアワンがブレイクしているのだから、とランディーの後ろを追いかけるように車を飛ばした。出て行こうとするとちょうどガンボードをかかえたサーファーが二人上がってきた。大柄の若いサーファーだったけれど顔見知りではない、なんだか女子高生のようにきゃきゃとはしゃいだ声をあげて笑いながら帰ってきた。めちゃくちゃ良かったらしい。オアフからジョーズを乗りにきたけれどものすごい込んでるしかなりリスキーなのでこっちに来たけどめちゃくちゃ空いていて最高の波にたくさん乗れたと大喜びしていた。私と同じパタゴニアのライフベストを着ていたから,私とおそろいね、と言おうとして,自分のベストは今ジョーズで乗ってるアツシ君に貸している事に気がついた。ベスト無しで行くのはちょっと怖いけどまあどちらにしても腰が痛いので巻かれるわけにはいかない,安全第一を今一度心がける。沖に出て行くとソリッドな6−8くらいの波。でもインサイドでは4フィートくらいの波がばんばん着ていてサーファーが4、5人スタンドアップは二人いた。ランディーがこっちを見て『あれー来ないっていってたのに出てきちゃったよ,また』と笑っていた。
セットは怖くて乗れないので情けないけどいつもの位置で安全に待機しながらウエストにシフトしてくる波を狙う。とにかく一本か二本乗ったら欲張らずに上がる,原稿もまだ終わってないし。
大きなセットをやり過ごした後に来る少しシフト気味のピークのものに限定して乗り,最後に大きさはないけれどパワフルでいい波に乗ったままハーバーの入り口堤防の前まで乗り繋げたのでそのままビーチに帰って終了。今度マウイに戻ってきたらもう5月なので冬の波との戯れはこれが最後の一本,今年は腰の不調で全く思うように波に乗る事ができずこの悔しさをエネルギーに来シーズンはフルに楽しめるよう夏の間に完璧に直そうと心に誓った。
 さて、終わらせなければ行けない原稿を出発前にやってしまい,また今日の感動が覚めやらないうちにブログを書いてしまおうと思って机に向かおうとしていたのだが、家に戻ったとたん車をスタックさせたアツシ君達からSOSコールが入った。ずぶ濡れになりながら荷物をすべて私の車に移動させ,タイヤがなくなったまま泥道を走らせ,アクセルを踏み続けてなんとか舗装路まで出てきた彼らはお金もかからずにトラブルをなんとかクリアした。
もう夕方も遅く、つぶれたタイヤを買いにいくにも店も開いてないし、スペアはないと言う。どうすればいいのだろうと途方に暮れながらもとりあえずはハイクにいる彼らのところまで戻る。なんとラッキーな事に私がその場にいれば私の入っているAAAというサービス(JAFのようなもの)で車をレッカーできる事が判明。レンタカー屋さんにそのままそのぼろぼろドロドロの車を置き去りにし,急いでパッキングしてぎりぎり最終便に間に合い,アツシ君はオアフに戻っていった。昨日からの二日間、ものすごい凝縮された二日間だったに違いない。
疲れきり、冷えたからだ、極限の空腹状態で家に戻ると,なんだか腰の状態がおかしい、へんだへんだと言ってる間に悪くなり,壁につかまるようにしてベッドに入った。明後日9時間のフライトが待っていてその後八重山でレースとツアーをしなくては行けないのだ。ここでぎっくりになんてなったら大変、神様なんとか明日目覚めたらすっかり直っているようにしてください!

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