2013-10-19

10月19日 Surf Rising

またもやノーウインドの朝。月が落ちていく様子が本当に美しい。波は昨日よりちょっとだけ大きくなったようだけれどアウターリーフが割れるほどではなく、カナハもちょっと小さめ、カナハにいくか、ホキパ周辺に向かうか悩むところ。でも明日からさらに大きくなるのでそうなるとアウターリーフで乗るために少し大きめの波や早い波を練習しとかないとダメだなと思い、クアウに向かうことにした。タバルスは小さな湾で波がないのだが、インサイドのはじっこでショートボード向けの波が立つ。そこはスタンドアップパドラーはほとんどいかない、ショートの人たちはアウトまで出るのがかったるいし、スタンドアプパドラーはアウトでも十分楽しめるのだからわざわざそこに割り込む必要はない。
ひとつひとつポイントをチェックしながら漕いでいき、結局サンライズへ。そこにはすでに友人のティム、そしてサーファーが二人、プロウインドサーファーの若手ベーントと彼のお父さんが女の子を二人つれて4人で入っていた。スタンドアップが多すぎるかなと私は一本だけ乗った後遠慮してもうちょっと向こうまで行った。セットが来ると結構いいサイズなのだが、レインズはサイズが上がるとクローズアウトしやすく、いったん波に乗るとアウトにでるのが難しい。レフトの波を練習したり人の少ないところをあっちこっち移動しながら乗っていた。帰り道またサンライズに寄ったら、なんだかサーファーとベントのお父さんノームが口論していた。私はその場にいなかったのでよくわからないが、少なくともその時の状態でサーファーの方はとっても落ち着いて『ちゃんとコミュニケーションをとって話し合おうじゃないか』と言ってるのに、ノームがもういきり立って、『話なんかしない.とにかくお前は嫌われてるんだ.何よりまずお前はサーファーだろ、何故フキパでやらないんだ、嫌われてるからだろ.あるいは乗れないのか?嫌われてるのは俺たちじゃなくてお前だ!とかひどい言葉を連発しながら叫んでいる.私は最初に行ったときにすでに何となくその4人が取れるだけの波を取ろうとしてたのを見ていたし、この場所に来る数少ないサーファーはほとんどが他の混雑を嫌って、わざわざそんなに波質の良くないここを選んでやってくることを知っているので(だからたいていメローな人ばかり)もうほんとに悲しくなった。あまりにひどい言い方をしてその後彼とベーントがそのサーファーの真ん前で波をぐいっと乗ってるのを見てほんとに彼にいやな思いをさせてるのを感じとてもとても悲しくなり、思わず彼の前を横切るときに『I am very very sorry』と言わずにはいられなかった.彼は多分私が遠慮して他の場所に移動したのも気づいていると思うし、それだけでわかってくれると思ったのだ。せっかくの週末に気持ちのいい天気でいい波に乗ってるのに、最悪の気分になるなんてほんとに無駄なことだ。
キッズ達はお父さんがそんなでももちろん何も言わずに回りでシーンとしている.私はそのままそこを通り過ぎるのではノームのその行動を認めてることになるような気持ちになり、勇気を振り絞って彼がいるところに挨拶に行き、そこで『ノーム、今の言い方はあまり良くないと思う。Fワードとかを使って話しても物事は悪くなるだけだし、サーファーの人が波に乗りやすいように譲った方がいいのではないですか』と言ったところ、誰もドロップインなんかしていないし、僕らは正しいんだ.友子こそ、ここにいなかったんだから何もわからないのに意見するな。』と怒りだした。その横でまた落ち着いたようすでサーファーの人が何かをいおうとしたら『もうお前は一言もしゃべるな、早くここから出て行け、これ以上口を開けたらぶん殴ってやる!』と彼が怒鳴り、サーファーの人は『そうしたら君は警察に連れて行かれることになるよ』と返したところ、さらに大声で何か言っていたので、私は『わかったーもうやめてください。この場にいなかった私が良く状況を理解してないのに口を出したのは悪いけど、せっかくの海でお互い気分が悪くなるのはいやです、ここは私にとっても大事な場所ですから』と言ってからにこやかに挨拶して、移動した。でも午後中そのことが頭から離れなかった。正直言ってノームは良く海で口論している。一度はベントが何度も何度もロングボーダーのおじさんの波にドロップインし,それを怒鳴られたときにお父さんがその日とのところまで行って『子供に怒鳴りつけて、お前どういうつもりだ、文句あるなら俺に言え!』とケンカを売って大変だったことがあった。私がほんのちょっとその場所にいただけで、なんだか4人でくる波くる波漕いで乗ろうとしているなって思ったくらいだからサーファーの人はずっとそこに座ってそれを見ていたわけできっと不満に思ったに違いない。いくらドロップインしていないとはいえサーファーも4人のスタンドアップパドラーががつがつ乗ろうとしていてはなかなか自分の乗りたい波には乗れないし、向こうが乗ってしまったらそれには乗れない。ルールだけを守っていれば良い、と言うわけではない、ちゃんとそれぞれがお互い楽しめるように心配りをすることが大切だと思う。心配りと言うのは人に波を譲ると言うことだけでなく、例えば自分のレベルでは厳しいコンディションだったらいい波のところで上手な人の邪魔をしないようにその日はでたくても我慢してみて勉強するとか,下手な人がなかなか取れずにいたらいい波のいくつかは譲ってあげるとか、そういうことも波乗り自体の上達と同じくらい学ばなくてはいけないことのような気がする。
 さて、そんなことを考えていたが、夕方カリスマメイクアップアーチストのコージ君のところへ行ってヘアカットしたらとっても自然で、でもすっきりきれいに仕上げてくれてすっかり気分が良くなった。以前あまりにお化粧も手入れもしない私とかなちゃんに自然なお化粧の方法を教えてくれたのだが、今日は褒められた。横でかなちゃんが、『へ、化粧してんの?』なんて言ってたけど、『してないように見える化粧がいいんだよ』とバックアップしてくれたのでいい気分、お化粧で褒められたのなんて生まれて初めてかも。普段も私がお化粧しても気づいてくれないけどさすがプロはしっかり気づいてくれる。かなちゃんhiroさんもヘアカットしてもらい、皆できれいになった後は夜ご飯。
気が許せる仲間同士なのでほんとに話題はつきない。最後はやっぱり『明日どこで乗る?早く帰って寝なくちゃ』と言うことになりお開き。

明日はとうとうファーストスウエルがやってきてくれそうだ。

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