(今日のホキパ、キース・タブール)
今日も風は弱い。波はちょっとサイズアップ。カナハがばんばん割れるほどではないのでフキパ方面に向かう.頭くらいのセットだけれどさすがに日本やサウスの波とは違うパワーがある。冬のウネリの味見って感じのセッションだった.はじめっから大きいのがどかどかやって来てこてんぱんにやられるよりこれくらいの方がいいな。それにしても漕ぎ力が落ちているから急にやって肩を痛めたりしないようにゆっくり、正しい漕ぎ方を意識しながら漕ぐようにしている。10時くらいでオンショアに変わり終了、もしかしたら大きめのカイトならカイト出来たかなあ。(マウイの選手達、もうキッズとは言えないか、左からゼイン,カイ、コーディー、コナーとみんなウオーターマンファミリーのジュニア達だ)
昨日からオアフではスタンドアップワールドツアーの最終戦が行われている。今日はスプリントレースだが、オーバーヘッドの波の中行われ、選手のスキルと漕ぎ方の凄まじさに圧倒される。普段中級以上の人たちに教えているパドルフォームはこのライブフィードを見れば皆がいい見本を見せてくれているので見てほしいと思う。が、はっきり言って参考になるのはそれくらいで、波のハンドリング、ブイ回航、漕ぐスピードなどはまだまだ日本ではこれだけのレベルで出来る人は少ないはずだ.とにかくあのスピードでフォームを崩さずに漕ぎ続けるスタミナはすごい。一見の価値ありだ。
ワールドカップはアブダビ、カリフォルニア、サンセットビーチ、その他ありとあらゆるところをまわっていたが、これが最終戦、今のところレースではコナーがリードしていて唯一他の年間ランキングで優勝できるチャンスがあるのはカイ一人だけ。それも今日のレースでカイが優勝、コナーが5位以下にならないと可能ではないと言うかなり無理っぽいシナリオだった.まずここ数年コナーは優勝することがほとんどで5位なんて順位とったことがないんじゃないかな。だからカイも頑張って入るけれど、コナーが勝つだろうなと思っていた、ただし、波がサイズアップしていたので何がおこるかわからない要素はなきにしもあらず(とはいえそんななかでも上手い人は大体上手いのだ)
なのになんと誰も予測していなかったコナーが何度も板から落ち(彼は数週間前カリフォルニアであった大会で怪我したそうでそれがまだ完治していず、パーフェクトな隊長ではなかったようだ)カイがトップでブイを回航、一周目でリードし、このままほんとにカイが優勝しそうだと思ったところが沖の最終ブイをまわるときに今日一番の巨大なセットが来て、なんとかブイは回航したもののあのレースボードでものすごいアングルでテイクオフ、ものすごいワイプアウトリーシュがキレても全くおかしくないくらい巻かれていた。なんとか立ち上がったものの、パドルが見つからず、やっとパドルを取り戻して、もう一回波に巻かれたときに2位の選手が追いつき、彼の乗っていたスープに素早く,カイも乗り、そこからさらにスプリントで死にものぐるいで漕ぎ、ゴールもどっちが勝ったかわからないくらいのさでなんとか一位に入った。もし2位だったらコナーが今年のレーシングチャンピオンだったのだ。ほんとにレースでこんなにエキサイトしたのは初めてかもしれない。ドラマチックな展開だった。それにしてもカイもコナーも本当にスポーツマンらしい態度で立派なコメントを残していた.二人がどれだけ努力して来たかを良く知っているからこそどちらも勝たせたかったけれど、本当に良く頑張った。カイの勝つための精神的な強さにはほんとに頭が下がる。21歳になったばかりとは思えない。まあ9歳くらいから選手としてやって来てるからベテランではあるけれど。若いけれど本当に尊敬するところがたくさんある。このスポーツにとってもコナーやカイ、ゼインなどたくさんの礼儀正しくて優しク謙虚な若者達がたくさんいることは素晴らしいこと、そして彼らが仲良くプッシュしあってレベルをどんどんあげていくのを間近で見れるのは幸せなこと。
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