2012-01-07

1月3日 駅伝復路

今日も朝から駅伝ウオッチングでテレビの前に陣取る。
寒いし、寝正月みたいに家からあまり出ないここ数日、こんなのもまあいいかな。日本に帰るとご飯がおいしいのはいつものことだけれど冬はさらに運動もあまりしないので一気に太りそうだ。

今回の駅伝は、昨年数十秒の差で早稲田がテープを切るところを目の前にしながら負けて悔しい思いをした東洋がその悔しさをエネルギーに一年間必死で練習を積み重ねた結果を見せ付けた大会だった。
ただ強くて優勝、なのではなく、何度も悔しい思いをして、がんばってきた少しずつの、そして一人ひとりの努力が積もるとこれだけの差が生まれるという証明のような堂々たる優勝は感動的だったし、みんな本当にいい顔をしていた。

もちろん他のどの大学もいろんなドラマを生んで、一人ひとりがテレビではわからないいろんなドラマをさらに持っているのだろう。
個人的に感動したのはアンカーを走った中央大学の選手、3人で2位を争っていたのだが、明らかに中央の選手だけはふらふらで、ブレーク寸前の様子。いつ倒れるか、とひやひやしながら見ているんだけど何とか他の二人にくっついてはなれない。
がんばれ、もうちょっとだ、と手をぎゅっと握り締めて彼が倒れてしまわないことを祈っていると、なんと信じられないことに、そんな状態から二人を抜いて一気にスパートを駆け始めた。気力だけでここまでできるのかともうびっくり、そしてそこをまた他の選手が挽回して、抜かされてしまった。ああ、せっかく気力でがんばったのに、やはり無理だったか、と残念だったのだが、そこからさらにもう一回踏ん張って抜きなおした!
完全に顔は上向きで息するのも辛そうだし、足もふらついて右行ったり左行ったり、走りもふらふら。でも上空からの映像だと気持ちだけは前へ向いているらしく上半身がつんのめるそうなくらい前かがみになって走り続けている。あまりにつらいのか顔の表情はもう正気のそれではない。そんななかでも気持ちだけで1キロ以上走り続けていた。
あれこそは精神の強さ、鳥肌が立つ思いだった。

この二日間駅伝で一生懸命何かをやることの美しさ、すばらしさを実感したのに、自分は寝正月みたいに過ごしているのでちょっと罪悪感を感じ、何かせずにはいられなくなった。あそこまで何かに夢中になってやったこと最近はないなあ。

今年はもっと自分の生活のなかに「一生懸命」を増やそう、と思った。

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