東北に行っていたとき滞在していた本吉地区はもともと民謡や太鼓などの優れた伝統文化の活動が盛んなところだったそうで、大漁歌いこみという民謡の練習には私も参加させてもらったのだが、ここで使われていた太鼓が全部津波で流されてなくなってしまったという話を聞いていた。夏のお祭りをぜひとも連年のように開催し、みんなの気持ちを盛り上げたいと頑張っているが肝心の太鼓がなかったらなかなかそれも難しい。というわけで私も太鼓のことなんて何にも知らないし、鎌倉のお祭りさえ出たこともないのだが、和太鼓のコネを探してできることをしてみることにした。
とにかく会う人会う人に和太鼓のことを知ってる人や詳しい人はいないか聞いていったら、結構なコネが見つかった。だめもとでまずはそういう人、そしてインターネットで調べた和太鼓愛好会のようなところにメールをしてみた。
そしたらやはり太鼓好きの人は太鼓に対する思い入れもあるのかかなり協力的でそれぞれが自分の知ってる伝に声をかけてくれたり聞いてくれたりしたので、さらにリーチが広がった。そんな中で個人的にベーシストの琢磨仁さんは自分の所有している太鼓を寄付してくださった。彼は他にもいろんな形で被災地の支援をしていると聞いているが、今回も自分の太鼓のみならずプロのミュージシャンなので音楽業界に知ってる方も多いのだろう大きな太鼓のメーカーなどにも聞いてくださったりして、そこがまた心優しい社長でわざわざ本吉の文化保存会の会長さんに電話までしてくれて話を聞き、自分のところでカバーできない分他のところに助けを求めるよう声をかけてくれたり、とどんどん話が広がっていっている。他にも真鶴や伊豆大島の和太鼓であまっているものを譲れるかどうか聞いてくれている人もある。何もなくても何もできない用でも知り合いに聞いてみると何かできる人がいたりする、そうやって誰かができる事をやれるときにやることでとっても大きな助けになったりもする、今回は私がだめもとで聞いてみた太鼓好きなお友達もこの展開にびっくり、そして感動。
「1つの出会いがこんなに広がっていくなんて…。
今までの、世の中舐めてた自分をピシッと殴りたい。 」
というメールが来た。ほんと、世界はそんなに冷たくない。みんな良心で動いているし、良心が良心を動かすことも多い。
ちなみに和太鼓まだまだ募集中、なんせ80個すべて流されたのだ。1個でも2個でも寄付してもらえればそれが復興の象徴と彼らが考えている8月のお祭りの成功にもかかわってくるので、もしもどこか宛がある方はだめもとで聞いてもらいたいし、万が一手元に使っていないものがあるなんていう方、寄付しようじゃないかという方はぜひ連絡してほしいと思う。
今日の私は引き続き机の前で奮闘中、ダウンウインドも友人宅へのおよばれもとりあえず原稿が終わるまではおあずけだ。明日はMormai Triple crown のレース第一戦、練習してないけど頑張らなくちゃ。これで完全に夏のパドルレースシーズン開幕といった感じだ。
2011-07-03
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