2011-06-09

6月9日 ドラム缶風呂と廃材利用のマーケットプレース

午前中はコンピューターに向かいもろもろの連絡や仕事。午後からは東君たちのお手伝い。まずは廃材探し。彼が探しているのは全壊した古い家屋の屋根の素材と立派な木材。屋根のスレートと呼ばれる石を探すのを手伝った。彼に言わせてみれば人疑義悪いかもしれないが、被災地は宝の宝庫。もう普通には高くて買えない、あるいは作る手間がありすぎて作る人がいないので買うこともできないような素材があちこちにあるのだ。スレートも今はとても高価すぎて使えないものだが、昔の家にはコレが使われている、それもこのあたりの石が一枚一枚削られ、丁寧にカットされたタイルのようになって重ねられながら使われている。実は恥ずかしいことながらスレートという言葉すら私は知らなかった。今回地震のおかげでいろんなことを学んでいる。今彼らが作ろうとしているのはみんなの集まれるマーケットプレース、ラーメン屋さん、直売の八百屋さん、酒屋さん、ソフトクリームや、美容室、そのほか店舗やビジネスを自信で失った人たちが授業をスタートできるよう小さなセクションを共有し会える場所、そして被災して車を失った人でも気軽にこれる場所にみんなで集まり交流を持てる場所になるようなところを建設しようと頑張ってる。そこの屋根にこのスレートを使うのだ。見かけによらずとてもロマンチストの東君はこの土地で取れた石で作られるスレートを使う屋根があるマーケットプレースというイメージに燃えている。ほんとに素敵。
ちょうど夜ご飯のころ、一人のお客さんが登場。残念太朗といいますと自己紹介した彼は佐藤義光君。実は初対面だが、スケーターの豊田貢君や舞鶴で与亜スタジオをやっている晶さんの紹介で遊びに来てくれた。彼は気仙沼に住んでいて震災後ずっとものすごく一生懸命地元の活動にかかわっているのだと聞いていた。お兄さんが水道屋さんをしていることもあり、給水車をあちこちに持っていって水を運び続けていたり、いろんな物資をネットワークを駆使して必要なところに配ったりしていたそうだ。
スケーターの世界では有名な人なのだろうがまったくそういった気負いはなく{スケートで旅しろって言われてもあまり気乗りしないし、人がやってなかったら別に一人でやろうって言うほど好きじゃないんですよ』なんていってたが温泉に関しては「いい湯だったら鹿児島まででも車で行っちゃう」ほどだそうで、ここにあるドラム缶風呂の話をしたら、すぐに服を脱ぎ始め一番乗りでジャンプイン!そのノリの良さと裏に隠されたとっても優しい心にみんなすぐ彼のことが好きになってしまった。「なんかここ被災地じゃないみたい。こんな感じ久しぶりだなー」といいながら帰っていった彼。そういう気持ちにさせてくれるマジックがここ、サニーデイにはある。よかったよかった。


温度調節をしている金野さんともうすでに入って待ってる義光君。
ドラム缶風呂万歳!の記念撮影。ほんとに最高のお風呂!
さて、汚れもだんだん板についてきた。また明日も頑張るぞ。

No comments:

Post a Comment