(こんな鎌倉から近くで楽しくラフティングできるなんて!)
もう何年、行きたいといっていたことだろう、ウインドサーフィン仲間で、オレゴンでロードトリップを一緒にしたこともある佐野君が富士宮でやってるナチュラルアクションはなんと創業14年になったらしい。スタートしたときから行きたいといっていたのに、なぜか来ることがなかったが、今回いろんなタイミングがぴったり合って、来ることが決まった。実際こんなにも近くてこんなにも楽しいと知っていたらずっと前に来ていただろう。(ナチュラルアクションのベースキャンプ)
湘南から余裕で日帰りできる距離にあり、それでいて混雑や喧騒からすっかり離れ、自然のなかに身をおいて子供に帰れる!彼を始めスタッフはみんな人を喜ばせ、盛り上げることにかけてはプロでありほんとにボートに乗った人全員が大はしゃぎで楽しんでいた。子供が喜ぶのはもちろんだが、大人も子供みたいなか押してみんな水に飛び込んだり、イエーイと叫び声をあげてみんなとハイファイブを交わしていた。なかなか普段の生活でそこまであけっぴろげにできることは少ないけど、これってほんとに気持ちいい。
今回は6歳の龍之助くんもいっしょ。夏休みのビッグイベントに今朝は5時から目が覚めて楽しみにしていたらしい。彼はまだ幼稚園生。幼稚園生がこんなこと経験しちゃっていいのだろうか、と最初はちょっと心配だった。彼もちょっと緊張気味。ガイドさんの指示に従っていろいろパドルのもち方や流れの速いところでの対処法など習うのだが、私が幼稚園に行っていたころ、こんなこと理解できたかなあ。
でも私の心配はよそに彼はまったく怖がることもなく、冷静にいわれるとおりに行動し、流れが急で吹っ飛びそうなときもしっかりつかまって、そのセクションが終わると満面の笑み!明らかに楽しんでいるのがわかる。
途中川の中に飛び込んで体だけで流れたり、岩から飛び降りるところも率先してやっていた。幼稚園生の癖に男らしくてかっこいい、特に岩からのジャンプは2回もやったし(実は私は怖いからパスしていた)ぜんぜんお父さんを頼りにすることなく、自分で行動していて、ラフティングを終えたときの彼はなんだか一皮向けて自信もついて、男の子から男の表情に変わっていた気がした。やっぱり子供のころにこういう経験は絶対必要だと思う。彼の変化を見れたのは本当に面白かった。ラフティングの後もこの気持ちのいい場所でのんびり、龍之助がみんなでUNOをやろうと持ってきていたのでそれを教えてもらったり、忙しいなか私たちを迎えてくれた佐野クンを交えてBBQを楽しんだり。そして佐野君のリクエストで恥ずかしながらもスタッフやお友達のためにパタゴニアストアでやったようなスライドショーのリラックスバージョンをやらせてもらった。
場所によって聞いてくれてる人の興味もいろいろ変わるけれど、私が今回自分で話しながら感じていたのは、ガイドという職業について。
アウトドアでそれもちょっと危険の伴うような遊びをたくさんしてきた私の周りにはいろんなタイプのガイドの友人たちがいる。クライミングガイド、ラフティングガイド、フィッシングガイド、ハイキングガイド、サーフガイド、ヘリガイド、ETC...
好きなことで稼げるのはうらやましいと言う人も多いだろうけれど、ガイドというのは本当に消耗する仕事だし、責任も重大、その上みんなを喜ばせたり、元気にさせたりする仕事だから自分が常にアップの状態で元気いっぱいでいなくてはならない、本当に大変な仕事なのだ。みんなを元気にするすばらしい仕事だけれど、それだけの容量がその人にないと自分が空っぽになってしまう。
スライドショーではアラスカでのヘリスキーガイドビジネスを切り開いてきたダグ・クームズのことを紹介しながら、優れたガイドについて私なりに感じることを話したり、富士川で元気にがんばってるスタッフのみなさんのすばらしさに重ねてみたりもしてみた。
絶対、ということがない状況の中で、できる限り「絶対」に近い安全を保証し、それでいてお客さんのポテンシャルをでいる限り発揮さプッシュさせてあげる。それによってお客さんは普段得がたい達成感を得ることができるし、自分だけでは見ることがないだろう自然の驚異を見ることができたりする。
アラスカでのダグ・クームズはまさにそういう人だった。彼と一緒のときは私が普段の2倍くらいのライディングができた、というのは彼が自分の実力をしっかり把握していて無理はさせない、けどここまでなら私をプッシュできる、というりっミットをわかってくれている確信があったので、思い切りいけたのだ。ガイドはお客を選べないからいろんな人が来るだろう、それでもその一人一人にしっかり対応して、必ず楽しませ、安全面にも気を配る、そして何より人を楽しませるのに大事な「自分が思い切り楽しむ」事を実践しているのが優秀なガイド、なんじゃないかなと私は思う。
そしてそれは今日ここナチュラルアクションのガイドさんを見てさらに強く実感した、ガイドさんたちの楽しげなやり取りやアプローチは私たちまで明るく楽しくさせたし、彼らのスキルは私たちを安心させリラックスさせてくれた、と同時に緊張すべきところをしっかり教えてくれた。
ナチュラルアクション、またすぐにでも舞い戻ってきそうな場所になってしまった。
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