朝5時ごろ目が覚めた。うちは家族みんな朝が早いのでみんな起きだしていたが近所の漁師さんからの電話で鰯がたくさん取れたから譲ってくれると言うのでとりに行った。
うちの母は昔からこうやって漁師さんから直接新鮮な魚、その日取れたものを買っていたりしているうちに親しくなり、よくしてもらっているようだが、魚好きが過ぎて去年顔がはれ上がって何かと思ったら銀魚を取りすぎでアレルギー体質になってしまい、食べれなくなってしまった。
私はハワイから戻ってきたばかりなので新鮮な鰯なんてこんなうれしいものはない。結局こんなにいらないと断りながらもバケツ一杯分くらいしこいわしとトビウオをいただいてきた。
早速朝からお刺身、おろしているそばからぽんぽん口に入れていく。とろけるようにおいしい!
朝の分のお刺身を作ったあとは3袋分アンチョビー用に塩漬け(伊豆白浜のVilla白浜のオーナーにご馳走になり、作り方を教わったもの。出来る上がるまでに一ヶ月くらいかかるものだがこれが本当においしい!)残りは母がつみれにして冷凍してくれた。どれも新鮮なものだからこそのおいしさだ。こういうことをしていると日本のすばらしさを実感する、ハワイでは怖くて傷みやすい秋刀魚や味、鰯などは食べられないから。
夜は鎌倉落語会へ。この会は私の父が世話人をしていてもう39年も続いているもの。私も子供のころは落語も好きで友人たちとクラスの催し物で落語をやったりもしたものだった。当時は鎌倉の本覚寺の本堂で開催され、とっても雰囲気が良く、休憩にはお茶とお菓子が出てくるほどアットホームで小さなものだったが今では会のたびに入場券を抽選にするほどで今回も3人に一人の割合だったらしい。
今日の噺家は小三治、私が子供のころから父が好きだった噺家だし、今日は実は父の誕生日でもある。どんなものでも一流のものに触れる機会はとても大事だと思うし、めったにないチャンスなので聞くのが楽しみだった。さすがにトップ中のトップだけあってすばらしかったが、時差ぼけがつらくていい席を取ったにもかかわらず居眠りをしないようにするので必死で話の内容も良くわからなかった。噺家に失礼だったなあ、と思うし、モットはっきりした頭で聞きたかったなあと残念。でも表情や話だけであれだけ人をひきつけるのは圧巻だった。
彼は演目を話し始める前の挨拶をまくらと言うが、小三治師匠はまくらが面白いことで有名で、その話の数々がベストセラー「ま・く・ら」という本になっているほど。今回は震災の個人的な経験や俳句会などの話とっても興味深かった。いい物に触れる、いい人と触れ合う、これこそ人生に不可欠なことだろう。
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