朝ソフィーが天気予報を無線で調べるのが日課になっているが、今日の予報でストームが近づき、風向きが変わることが判明、そうなると今いるところもあまり安全ではなくなる。今日ここを出発し、次の目的地であるアルノ環礁へと移動することになった。そうなると丸一日外洋を航海、そのうえメインセールが破れているので小さなセールとエンジンだけで航海しなければならないのでスピードも出ない。それでも帰れる距離だからいいというものだ。
アルノには2年前にすでに行ったことがあり、ここで極上の波を味わい、めちゃくちゃ楽しいサーフィンをした思い出がある。そのときと同じようなうねりが近づいているようなので私は又前回のような、あるいはさらに大きな波にめぐり合い、今度はスタンドアップサーフィンだけでなくカイトでもその波に乗りたいと思っていた。私がマーシャルに来る1週間前にプロウインドサーファーのキースやリーバイたちが私の勧めでこのアルノ環礁に2週間滞在し、めちゃくちゃいい波をスコアしたのだ。この様子はThe Windsurfing Movieで世界中に発信されるはずだ。見るのが取っても楽しみ。
というわけで私は船酔いしないように又酔い止めパッチをつけてドラッグ中毒者のように朦朧とした状態で役立たずの乗員隣、デッキのイスに横になってみんなが働いているのを見ながら寝ていた。でも今回は吐くこともなく一日過ごすことができた。ソフィーとデイデイエはストームが来たときにどこにいれば安全化など真剣に話し合っていた。北東の貿易風ならアルノでもマジュロでもある程度は安全だが、西風に振れるとアルノは隠れられるところがない。そのうえラグーンの中にはいるにはさらに丸一日航海しないといけないので、外洋のリーフに停泊することになる。
相談した結果、島影がもう見えるところまでいるのに、あるのに向かっていくと風が強くなったときに動きがとれず、危険なのでマジュロにそのまま戻ることになった。そのまままっすぐ行けばあるのにつきそうなところにいるのに、とっても残念だったが、安全第一だ。そしてデイデイエたちの判断が間違ってなかったことがあとで明らかになった。
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