昨日に引き続き風が収まってきている。が、予報によると又明日朝ってあたりから新しいストームが近づき、風も強くなるらしい。グラッシーとまでは行かないがスタンドアップパドルで風上にもいける程度の風だし、波乗りもしたいのだが、風がなくなったと思ったら波も落ちてしまった。次のストームとともに波も大きくなる予報だが、今のところは浅いリーフでしか割れていないので波乗りは無理。アンドリューは9mでもアンダーだったが無理やりカイト。ゴムボードで助けに来てもらえることに味を占めて平気で下っていってしまう。でも変なところでカイトを落としてゴムボートが来るまでそこに浮かんでいることを考えると私はサメが恐い。マウイでサメが恐いと思ったことなど一度もないのに(マウイにもサメがいることがわかっているし2回見たこともあるが)ここではほんとにたくさんいそうでそんな中にぷかぷか浮かんでいることを思うとパニックしそうだ。潜ったりする人はサメを見慣れているから平気なのだろう、自分の経験不足、知識不足からくる恐怖心ではあると思う。でも恐いものは恐い、そのうち船から飛び込んでシュノーケルすることすら恐くなってきた。それに比べてソフィーとデイデイエのタフさには感心しっぱなし。ソフィーの体力タフネスはすごい、毎日風が強くても無心で何時間もスタンドアップしているし、小さな波でも見つければ一人で何時間でもそれに乗って楽しんでいる。船にいるときは常に掃除したり、料理したり、おやつを焼いたり、それでも時間があるときはエクササイズしたり島まで渡ってランニングしたり、そしてヨットを走らせているときも力のいるロープを引っ張ったりセールを上げ下げする仕事をばりばりやってしまう。途中でアンドリューが交代したらあまりにハードでへばっていたくらいの力がいる仕事なのだ。それだけやってるから彼女の体はどんなジムで鍛えている女性よりもフィットで贅肉なんてまったくない。それでいてた日治安ダンスなどさせるふりひり腰を振って上手に踊り、この誰もいない海でも毎日3回くらいビキニを着替えておしゃれを楽しんでいるかわいらしい女性なのだ。デイデイエもロビンソウンクルーそーのようでどんなところでもどんなものでも直してしまうし、食料の収集(潜ったり釣りをしたり、木に登ったり、食べられる植物を見つけたり)をしっかりこなす。原始的であり、シンプルな人間らしい生活をしている二人だからこんなにタフで魅力的なのだろう。
二人が潜り抜けてきた危機一髪のエピソードなどを聞いていると一晩中話を聞いていても飽きないほど面白いし、そんな苦境の中でもヒューモアを忘れないことが生き残るための鍵であり、タフネスの祥子なのだな、と実感する。
今回の旅での一番の収穫はこの二人とさらに親しくなれたこと、それは確かだ。
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