25feet 18secondsとブイのレポートが出ていたので確実に大きくなるなとわかってはいたが、クリスマスに来た巨大なスウエルよりもさらに大きいかもしれないと朝早くからジョーズに行っていた友人から連絡があった。カナハも完全にクローズアウト、あまりに大きいと自分が乗れるところが限られてしまうのでせっかく波があっても何も出来なかったりする。
とりあえず昨日来たヤーマンたちにも見せたいと思い、4人でジョーズへ。一般の人が見ている湾の左側ではなく、レアードたちが基地のように使っている場所に行った。そこだとかなりすいてるので自由に眺めていられるし、仲間がみんなイスに座ってのんびり観察、去年80フィートの巨大な波で巻かれて足全体をざっくりきり、もうちょっとで出血多量で死ぬところだったブレットは、もうトウインはしないと決めてこういう日にはここからスポット役をかって出て無線でいろんな連絡をしたりしている。彼がどう感じているのかはうかがい知れないが、少なくとも奥さんはほっとしているだろうと思ったらあとで彼女も来て、「昨日はお祝いにシャンペン飲んじゃった、だってブレットは海に出ないで、ここにいるんだから!」と言っていた、そうだろうなあ。
わたしたちが岸壁についた丁度そのとき誰かが怪我をしたようでブレットが無線でレアードたちと連絡を取り合っていた。マウイカウンテイーのヘッドライフガード、アーチーが足を折ってしまったようだが、撮影中のヘリはレスキューようのかごを持っていないので救急用のヘリを電話で呼んでいるところだった。その間にも一人のサーファーはレフトに行き、かなり奥に行ってしまい、ここでまかれるのはまずいぞと思いながら見ていたら案の定巻かれ、その後ろにはさらに大きなのが来ていて、また巻かれ、もうそのときには岸に近い大きな岩がぼこぼこ出ているすぐ近くのスープまで来ていた。浮かび上がった配意が、ジェットスキー開かれをなか中見つけられず、そのままものすごい流れに乗りながらピンボールのように運任せのまま大岩の間の抜けながら流れに引っ張られ、向こう側の湾のほうに流されていった。ヘリも急遽そっちの方に行ったけど最終的にジェットスキーも彼を見つけて難を逃れた、そしてそんな間にも今度は一人沖のほうでワイプアウト。これは二人一緒にレフトの波に乗ってしまい奥にいたサーファーが巻かれた様子。その後ボードがどこかに行ってしまい本人は怪我をしたのかライフベストを脱ぎ、ほかの人のジェットのつかまって前かがみになっていた。岸壁の下の岩場にはその時点ですでに3本のボードが打ち上げられており、一台のジェットがそれとは別のボードをまだ探し回っていた。
ものすごい数のジェットスキー、波は本当にほんの少しでも気を緩めたら死が待っていることを意識させられるようなサイズ。これに立ち向かうためには本当にレアードがやってるような生活しなくちゃ無理だろうなと思う、片手間に波が上がったときだけ乗るなんて絶対に無理。体も心もそして環境もすべてこういう日のために整えておかなくてはならない、それもこういう日に乗る波のためにではなくこういう日に巻かれたときのため、にである。レアードとかのトレーニングが人並みじゃないと言う人もいるけどジョーズの波とか乗りたかったら、そしてアンラッキーな状況に陥ってもサバイバルできるようであり長けれど彼くらいやるのももっともだと思う。
ひとつ気になったのは、あまり上手じゃない人、そして慣れていない人、パートナーとの息が合ってない人、ジェットの操縦が上手くない人、そういうことは自分だけでなく、周りのチームに大いに迷惑をかけていること。レアードも朝早く彼の乗っている波に誰かがショルダーホッピング(ショルダーにドロップインしてきた)ためにとるべきラインがとれず結局その波にまかれて肩を痛めたとか。自分が万全を期して向かっていてもほかの人の不注意まではコントロールできないし、それが一番恐いと常々彼は言っているが本当にそういう怪我は頭にくるだろうなと思う。そして怪我ですめばいいけどこのサイズでは笑いごとではすまなくなる。
人の振り見て我が振りなおせと言うが、わたしも人に迷惑をかけることだけはできるだけ避けたいと思うし、自分が出来べきでない状況をしっかり把握して、そういう時は潔くあきらめて回りに迷惑をかけないようにしようと思った。
その後少しオンショアが吹き始め、案の定ウエストサイドはカイトにいいコンデイションになったらしいが、悩んだ末今日は行くのをやめておいた、あそこまでいくにはかなりのドライブであるうえにやる仕事もたくさんあるので明日同じコンデイションだった行くことにする。
こんなビッグウエイブが来てるのに結局一日も海に入らずじまい、まあ今日はビッグボーイズ(エキスパートサーファーたち)のための日、こんな日もあるさ、とおもうしかない。
夜はトウバの誕生日デイナー、ボーイフレンドのべトロンがおいしいおすしを作り続けてくれる横で仲良し4人でぺちゃくちゃおしゃべりしまくりだった。
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