昨日あたりから少しサウスに波が入っているらしい、今回はバハでもそれほど思い切りスタンドアップできなかったし(風が吹く日が多かったので)マウイに戻ってからは7日連続して波ありカイトでちょっとお疲れ気味。波は昨日よりややサイズダウン、風は十分吹いているのだが、体がかなり疲れているうえ、また明日からドカンと大きい波が来るという予報なので、リフレッシュのためにも朝南側にサーフィンに行くことにした。着いてみると思った以上に結構いい。残念ながらオンショアが入ってはいたがそれでも何とか我慢できる程度の風だし、人も少なく楽しそう。
出てみると、デイブカラマが息子のオーステインを連れてきていた。うれしい、デイブが海にいるといつでもほんとに楽しくなる、彼はルールを守るどころか、周りのみんながちゃんと波を取れるようにすごく気を使っているし、オーステインにもものすごくルールをしっかり守らせている。ちょっとでも誰かが乗りそうになるとオーステインはあわててその波から降りようとする、かわいそうなのは自分に優先権がある波でも、あまり良くわかってないスタンドアップのおじさんが沖から漕いでこようとすると譲ろうとして結局自分も乗れず、その人も乗れず、そのうえ次の波でやられたりと貸していた。でも海の上でどこにいる人が優先なのかなどお父さんに質問したり、お父さんはパドルのフォームなど注意したりして、いろいろアドバイス、なんだかとってもうらやましい、「私も教えてほしいな」というと、「僕に何が教えられるっていうんだ」と謙遜していったけど、周りにいたみんなが「よく言うわ」って顔をしていた。だってほんとにめちゃくちゃ上手いのだ。そのうえ彼が入ってくるだけでみんなが彼のように譲り合いの精神で動くようになり、スタンドアップやっていてもカラマはサーファーのおじちゃんたちでさえ、「おっカラマ来たぞ」と喜ぶくらいの人気者なのだ。
彼一人のおかげで海のラインナップの雰囲気が一気に和やかでいいものになる。これこそ本物のグレイトサーファーというものだ。
「教えるなんて」と言っておきながらも、私が乗ってるところを結構見ていてくれたようで、終わりのほうで「ボトムターンに入るときパドルをもう少し前のほうに入れるといい」と教えてくれた。板をまわしこむときやパワーカットバックするときは後ろに入れてやるのだが、ドライブの聞いたボトムターンのときは後ろより気持ち前に入れるとスムーズになるよ」といってくれたので早速そこに注意して乗ってきたら、さらに自分の欠点がわかった。というのは今まで別にパドルを後ろにいれていたつもりはなかったのだが、少し前のほうに入れようとすると、自分がいかに後傾して乗っていたかが良くわかったのだ。だから後ろにパドルを入れていてというよりコウケイしていたからパドルも後ろにあったのだ、前に入れようとするとどうしても体をもっと前に持っていかなくてはならないし、そうすればもっと前に体が向いてドライブターンがしやすくなる、と同時に自然とパドルももう少し前のほうに入れるようになる。なるほど。これからは注意して乗ってみようと思った。
それにしてもレインズでのドキドキはらはらするライデイングも楽しいけれどサウザンピークスのメローでクリーンなライデイングも最高。ここ1週間くらいのスピードメタルがんがんのサウンドが急にレゲエチャンネルに変わったような、そんな気分でリラックスサーフィンが楽しめた。
朝ワンセッションを終えてノースに戻ってくるとまだ10時半。このまますぐ11時からレインズでもカイトできちゃうなあ、と考えたが(それにコンデイションも決して悪くはなかった)体を休めるため、そして仕事のほうも少し溜め込んでいたので家に帰って今日は休養、仕事をすることにした。
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