2020年、誰も予測していなかった展開の一年だった。(もしかしたら世界の中には何人か予想してたのかもしれないけど)
1ヶ月くらい我慢すれば元の普段の生活に戻れると思ったら大間違い。日本にも2回帰るはずがどちらも結局帰れずじまい。
日本でのイベントもツアーも全てキャンセル。収入もほとんどなし。でもしんどい気持ちもありましたが、それ以上にああ、こんなにお金がなくてもなんとかやっていける、そして一つ一つの出来事やもの、人との関係を大事にすることに時間を費やすことができました。でも最初のロックダウンの時にあんなに時間があった気がしたのに、今ではなんだか昔と同じくらいバタバタしてるのはなぜだろう?人間ってすぐ環境に馴染むようにできているのかな?
日本では毎年ワード大賞のようなものがありますが、今年はなんなのでしょうか?やはりコロナとか、ロックダウン、自粛警察とか上がってくるのかな?
私にとっての2020年一番のキーワードはズバリ「Gratitude、感謝」でした。コロナのおかげで時間ができて、日本に行ってバッタバタの毎日を送っていたはずの春の2ヶ月間、イエール大学のオンラインクラスを受けました。その中でのじゅぎょうに「より良い生き方の科学」という授業がありいろんなセオリーを討論したり講義を受けたり、いろんなことを試験的に実践するというものでした。全て言ってることはよーくわかってるつもりだったし、それほど目新しいことを言われてる気もしなかったし、オンラインの授業の中で出てくるイエールの生徒さんたちより、自分の方が、先生の言ってること理解も実践もしているんじゃない?とちょっと図に乗ったりもしました。が、実際に2ヶ月言われた通りに実践したことで、今まで以上にその感謝する気持ちがどれだけ自分をハッピーにしていくものなのかを実感しました。そしてどんな状況でも感謝することはいくらでもあるということも理論でなく、実感として受け取ることができました。そういう意味ではあの授業を受けた意義はあったかも?
日本に帰れず、仕事もできず、家族にも会えず、でもだからと言って毎日が辛かったわけではなく、いろんな工夫をすることを覚え、また工夫をして時間をかけていろんなことをする余裕が与えられました。
この40年間近く同じ場所に一年以上いたことなど一回もなかった私の人生においてこれは本当にいい経験でもあったし、多くの人が自分の身近な場所に再発見をしたんじゃないかと思います。私もマウイでの暮らしの中でより自分が理想とする生活パターンに近い生活が出来上がってきました。
海優先の毎日、コンディションに合わせて、朝早く海に出て波に乗る、あるいは風が強くて波がなければ午後から風のスポーツをする。その合間に畑や庭仕事、そしてコンピューターワーク、庭や畑で採れるものを無駄にしないように貯蔵方や保存法を学び活用し、また余分にあるものは友人とシェアし、お互い持っているものを交換し合う。これだけで結構生活が豊かになりました。何より、普段は波のない夏はマウイにいなくてもいいやと思ってたけど、今年はウイングを始めたので、波のない風ばっかりの夏が最高に思えました。毎日毎日ウイングのダウンウインドを練習したことで、なんとか波が上がってくる秋までにある程度乗れるようになり、波乗りでもウイングが使えるようになりました(それを目標に頑張っていた人は私以外にもたくさんいたと思います)
ファーストスウエルが来てからは風がない日は朝からフォイルかサップ風が上がって来たらウイングかカイトと大忙し。
あっという間の一年でした。
正直言って、3月のロックダウン以来人とハグしたことも間違って思わずした2、3回くらい。友人と集まってご飯を食べることもほとんどなく、誰かとお茶したり、どこかに行くこともほとんどありません。社交的なことはほとんどやってないし、人が多くいるところには全く行かない一年でした。でも、実はもともとそういうことより一人で海のこと考えてる方が好きなのかも?と思うくらいで、海に専念できて、私にとっては素晴らしい一年にも思えました。
もちろんこのままでは生活が続かないのでなんとかしなくてはですが、自分が本当に大事にしたいもの、持つべきものなどをゆっくり考える時間が与えられたのだから、しっかりじっくり考えて、来年から元に戻ることを期待せず、変わりゆき時代の流れに合わせながらも自分の軸がぶれることなく自分が納得できる生活をしていけたらと思います。
海キチガイを通せた私にとっては悪くない一年でしたが、これからはみんなが助け合い、協力しあって、誰か一人がいい思いをするのではなく、一人残らずハッピーになれる世界を目指していきたい、SDGを流行語に終わらせることなく、誰もが指針として行動できるといいなと思います。
それにしても一年が終わりに近づいていて、感謝したいことしか思い浮かばないなんて、それこそありがたいこと。そんな一年にしてくれた周りの仲間と環境に心から感謝しています。お世話になった人たちに到底恩返しできる力量もお金もないけど、自分が何か、そして誰かの役に立てる時にはそれが自分がお世話になったことへの恩返しだと思ってどんどん行動したいと思います。
ありがとう、2020年。
さあ、2021年、いつでもこい!
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