日本から戻ってきて突然引越しが決まり(借りていた家をでなくてはならず、ルームメイトがすでに家を探してあったので)この3週間ほど少しずつ引越しをしていたが、私はものがそれほどないし、時間もあったので少しずつ引越しや掃除ができたが、ルームメイトは巨大な家のほとんどにいろんなものを置いてあり、掃除も大変で毎日パニック状態、結局最後の最後、ギリギリまで、最後の週はほとんど本業に手がつかないほど大忙しで引越しをしていた。
私も掃除は得意ではないが、彼の場合要領が悪いというか荷物を出してから部屋を掃除すればいいのにと思うのだが、パッキングする前に掃除したりしてるのでなんどもやり直し、そのうえ10年間存在さえ忘れていたようなものまで捨てようとしないので結局家にあるものほとんどを新しい家にも持ち込んでいた。
一人暮らしだったらワンベッドでもいいのに5ベッドルーム借りなくちゃならないのはそのせいだねーとからかったけど、引越しが大変すぎてジョークも効かないくらいヒーヒー言っていた。
それもとうとう明日家を引き渡して終了、さすがに今日はかわいそうなので(そして私の車が動いてくれないので動けないという理由もありお掃除のお手伝い、開かずの間のような10年手をつけてなかったような部屋や棚などキャーキャー言いながら大掃除。フキフキしすぎて肩が痛くなった。
さ、週末こっちの用事を終えて来週からは真剣にクルマ探し。
アロハは順調に風は弱いものの、波の中ヒートが進んでいるようで、レディースとメンズは終了した模様。レディースは女王イバヤモレノが相変わらずの強さを見せた、個人的にボトムターンが一番かっこいいと思ってる、そしてジムのリハビリクラスでもいつも一緒(ただし彼女はアスリートクラスのハードな方も頑張って出ている)のサラは3位、2位のイングリッドも最近は同じトレーニングプログラムに通ってきている。
みなさんおめでとう。明日はアマチュアクラス、ユースかな?
2015-10-31
2015-10-30
10月30日 ハロウイーンパーティー at CHIU'S
(ブライアンタルマとジェシカクリスプ、ウインド界のレジェンド達、
アロハクラシックは引き続き素晴らしいコンディションで開催されている、と言っても実はトッププロには素晴らしいけど結構ハードなコンディション、特に今日からはオン気味ではなくオフ気味の風でインサイドは完全にひよっひよ、そして波は朝小さめだったけど(といってももちろんオーバーヘッドはあった)午後からどんどん上がってセットで6ftは楽にあり、オフショアなので前回より掘れている。どのヒートも結構ロックしている人がいるようだ、ただし並みに上手い人が乗るとものすごいライディングを見せるのでいいコンディションだと言わざるを得ない。
カイトしに行ったけど昨日までの風とは違い、この風は私は不得意で危ない、出なかったことでちょっと罪悪感はあるけど時間もあまりなかったし、誰も出ていなかったのでやめておいた。弱虫友子。
(左からベネズエラのディオニ、リーバイのお兄ちゃん、ビッグウエイブで目立つルーク、ブライアン、そしてプロサーファーでシェイパーだったエリック・トタ)
で、ホキパに顔を出したら、同窓会のように懐かしい顔に沢山会えた。そして大きな波を楽しんでチャージしている。彼らが出てきた時は彼らがニュースクールだったのに今家オールドスクールと呼ばれるのだから、私は、Ancient (古代石器時代)の人間だ。
その後リハビリクラスに行ってから毎年恒例のちはぎちゃんのところの波浪イーンパ^ティーへ今年は手抜きではではでスキーヤー。
あきこちゃんとジェイ。みんな普段は綺麗なのにここまで やれるところがすごい。
脳みそに蜘蛛が張っているイメージだそうだ。シュリンプカクテルでした。
みんな怖いけど、この左から2番目なんとあの日本でも大人気のマウイまりジュエリーつ売ってるまりちゃん本人、普段はハワイのセレブマダムみたいにオシャレで素敵なんだけど、これ見てまりちゃんだとは誰も思わないだろうな。。
その後リハビリクラスに行ってから毎年恒例のちはぎちゃんのところの波浪イーンパ^ティーへ今年は手抜きではではでスキーヤー。
あきこちゃんとジェイ。みんな普段は綺麗なのにここまで やれるところがすごい。
脳みそに蜘蛛が張っているイメージだそうだ。シュリンプカクテルでした。
みんな怖いけど、この左から2番目なんとあの日本でも大人気のマウイまりジュエリーつ売ってるまりちゃん本人、普段はハワイのセレブマダムみたいにオシャレで素敵なんだけど、これ見てまりちゃんだとは誰も思わないだろうな。。
ホストのジョンとちはぎちゃん
残念ながら自分で撮ったものはすべてピンボケだった。
もう何年もマウイに来ていなかった地元坂の下のウインド仲間みゆきちゃん、少女みたいな純真な雰囲気といつもピンクのリボンつけてたから昔(20年前)キャンディーキャンディーと呼ばれてたけど仮装しても変わんないじゃん、笑 ちなみにこれはキャンディーキャンディーではなくオズのドロシーだそうだけど。
そしてみやちゃんとみやちゃんの彼、今週末オアフでゴールインだそう、本当におめでとう。こんな仮装でもラブラブぶりが感じられます。
夜がふけるにつれてノリはさらに悪ノリ。
ひろさんとかなちゃん。かなちゃん結構可愛かった。
料理やお菓子もハロウイーンテーマ。指のクッキー。
全員集合。
大きくなった風香と一緒に、もう中学生
子供がいつの魔にか4人もいる大家族野口プロファミリー
一番左のみほちゃんはジーンシモンズか!?
ハロウイーンちっくな料理なども並び、誰が誰だかわからないようなこった仮装ありで久々に会えた友人もたくさんいて楽しかった。
ところが!!
帰り道なぜか途中から車のギアがシフトしてくれなくなった。引越し先がものすごく急な坂の上だからいつもギアを心配しながらシフトしたりして運転してはいたのだが、やっぱり私のボログルマにはこたえたのだろうか。でもここでくるまがこわれるとわたしのおさいふにめちゃくちゃこたえる。なんとかゆっくり走らせて家までたどり着いたが、ああ、明日の朝になったら治っていますように。
ハロウイーンでTrick or treat ( キャンディーくれなきゃイタズラするよ)といってみんな周りを徘徊するのだが、キャンディーあげるから車にイタズラしないでくださいー!
2015-10-29
10月29日 Morgan's win with new move!
(とりあえずウイナーズブラケットでは優勝したモルガン、去年も優勝、このままルーザースから勝ち上がってきた相手を負かして2年連続優勝を勝ち取ることができるだろうか?)
昨日よりはサイズダウン、と言ってもセットはマスト近くあったのでは?そして風は相変わらず弱いので簡単なコンディションではない、でもトップクラスにはより突っ込めるコンディションになったわけで、みんな切れたライディングをヒートで見せつけていたようだ。
ブラジルのブラウジーニョ、いつも目立っている。
ジョッシュストーン。風が弱くて波が大きいときは必ず一番に出てきて、そして、めちゃくちゃうまい。
モロッコのボジュマ、いつもニコニコしていてみんなから好かれている。私の世代でいうとブライアンタルマ、みたいな感じかな。
こうなってくると若手、フレッシュなニュージェネレーションぽいライディングが目を引くようになる、ブラウジーニョー、トーマス、モルガン、カウリもベテランではあるけど若手、かな?
とは言え長年の経験を駆使してリーバイ、ジョッシュストーン、ケビンプリチャードなども引けを取らない。実はほとんど見てないんだけど、きっと素晴らしいパフォーマンスの連続だったに違いない。
ウインドってすごい、サーフィンとはまた違う凄さ、素晴らしさがある、こんな海でこれだけのことを楽しめるスポーツなんてそんなにない。いや他にないかな?
私は色々用事をしていたら時間が足りなくなり、カイトはできず、かといってカナは周辺は波がないので、とりあえず水に浸かって体を動かすためにハーバーで漕いだ。
夕日に照らされたハレアカラがピンクに染まりその裾をふちどるようにヤシの木が並んでフリンジのような影を作っている。波もなく穏やかなハーバーだけど仕事帰りのサーファーヤパドラー、釣り人が少しずつ集まってく流、そしてお互いにこやかに挨拶を交わし、ほっと息を吐く時間をエンジョイしている。
こういう時間、こういうやり取りをしているとハワイっていいなあとつくづく思う。日本もできることなら仕事は夕方までという規則ができたら家族で一緒のご飯食べたり、夕日を眺める時間が作れたりするんだろうけどな。言うのは簡単だけど難しいのはわかっている。
さすがに明日は風なくなるかな?夕方から入ってくるはずの波は結局入らずじまい、明日の朝一狙いだ。
2015-10-28
10月28日 Aloha Classic What a day!
アロハクラシック、ウインドのメッカ、ホキパで開催される年に一度のウエイブ最高峰の大会がスタート。昨日がマウイのジョーズやホノルアのシーズンオープニングデイで、今日も十分でっかい波。というか、正直言ってよっぽどのことがない限り出たくないサイズ。その上風は結構弱め、オン気味。オフがいいのかオンがいいのかと言われれば私は個人的に言えばガスティーでないぶんインサイドで予想外のトラブルを起こしにくいオン気味の風がいいけれどレベルの高い人たちにとっていい波乗りは難しいからどうなのかな?そしてアウトに出る時も全体的に割れやすく出にくいかも(まあオフショアのガスティーな風の中ほれほれのビッグセットに向かうのも嫌だけど)
きっと選手たちはドキドキしているだろうなあと思いながら、まずは自分が乗れるコンディションなら乗ってから応援に行こうとレインズをチェック。絶対に乗れないコンディションではないけれど、トラブったらおしまい。そしてまだ風が絶対的に弱い。これじゃあカイトだって乗れないや、と思うのに、ウインドが何艇か出ている、そしてすでにレインズやレインズの沖に流れ着いてきていた。壊れて流れ着いたギアを取りに来た人に聞くとちょうど一ヒート目が始まったところだというので、今カイトで出るのは危険なのでまずは見に行くことにした。
メンズトライアルからのスタートで、日本人は毎年マウイに通ってくる数少ないプロの一人野口くん、若手の伊東大輝くん、橋本ひろくん、そしてヨシタケくんが出ていた。みんな緊張気味、そりゃあそうだと思う、野口くんは別として多分誰もあんなビッグウエイブで出た経験はないはずだから。これは誰かに勝つ負けるというレベルではなく、とにかく海にやられて大怪我をしないようにしたい、それだけだと思うけど、もしタイミング悪かったら何が起こってもおかしくない、ということもみんな理解しているだろうし、アウトに出る自信、というよりはラッキーで出られますように、という気持ちだったんじゃないかな。
結果も実際にその通りだった。みんなそれぞれの自分の状況を考えながら頑張っていたし、それなりにボロ巻かれしていた。ロックして、それでもう一回挑戦した選手もいた。
後で聞いたらロックした後まだ時間残ってるからアウト出ずに安全なところにいるだけでももう一回出たほうがいいよと言った子は、出たくなかったけど一回目よりさらに勇気を振り絞って再び海に出たようだった。
全体的な印象で特に感じたのは昨日すでにジョーズで乗っていた選手、トーマスやルーディー、カイ・レニーにとっては今日のこのコンディションも昨日にくらべればなんのことはない、のだろう。気楽にイケイケで乗ってるように見えた。
(カイレニー、アウトに出るときからして、まず気持ちが前に行ってるからかスピードが全然違う)
ライディングがplayfulというか気負いがあまり感じられずどちらかというかイエーイ、行っちゃおうかなーって感じに見えた。とはいえ彼らトップレベルでもタイミング悪くセットが来たら巻かれるし、チャージしている分巻かれるのもハードで随分ロックしていた。
カイ、キースすらロックしているのだし、ほとんどのライダーが何分もあるいは何十分もインサイドのレインズでスタックしていたくらいなのだから。
最後まで見ていたわけではないのだが、私が見ていた中での一番のライディングはジョッシュストーンの一本、ミドルズの沖からつながるいい波をキャッチし、このオンショアっぽいコンディションの中巨大なエアリアルを2回決め、ホキパの丘全体が歓声で沸き返った。
それがいい悪いではなく、野口くんはマウイに通うことを自分にとっては大事なことだと思って通ってるんだと思うけど、簡単なことではない、でもそれだけ頑張って通い続けて経験を積んでいることが今回のあの素晴らしいライディングで結果として出た気がするのだ。ヒートは負けてしまったけれど、私から見れば全く負けた感じがしない、だって本当に堂々としたライディングで、それも何本も大きなセットでメイクしたのだから。横にお嬢さんの風香ちゃんもいて一緒にドキドキしながら見ていたけれど、あの赤ちゃんだった風香ちゃんがこうしてお父さんと一緒にフキパではいるほど成長したのも感慨深い。
努力は必ず報われる、それがいつ来るか、どういう形でくるかは予想がつかないときもあるけど。でも今日の野口くんは努力のご褒美をもらえたんだと思う。直に話はできなかったけど、拍手と握手で迎えたかったな。
おそらく20分はインサイドにいたんじゃないだろうか。もっといたかもしれない、一回か二回レインズの手前で巻かれていたけどなんとかアウトに出ることができた。もうこれだけで彼としては目標達成だろう。そして誰に勝とうとかではなく、ヒート中最後まで波を選び抜き。ヒート終了ギリギリに一本だけ乗って帰ってきた。これも無理をせず安全に、最後はまっすぐそのままビーチに戻ってきた。ヒートのメンバーの中では4位だったかもしれないけどこのコンディションではトップクラスの連中以外は人対人ではなく自分対海、自分がどれだけ海の凄さを受け入れる容量があるかを目の当たりにし、その中で海とやりあうのではなく海のパワーと流れの中に自分もどれだけ溶け込んでハーモニーを噛んでられるかなんだと思う。そういう意味で彼は今彼が置かれるステージ匂いで彼のベストをスマートにこなしたんじゃないかと思うし、彼が帰ってきたとき多くの人が同じように感じていたのだろう、丘からたくさんの拍手が沸き起こっていた。
もう一つ、レクキューのジェットスキーの動きがものすごかった。ライフガードすごいなあ、ホキパの(特にパビリオンの)ライフガードはいつもあまり動きがよくなくだけど威張ってるという印象があるんだけど、今日の動きを見てやっぱりライフガードもやるときはやるんだなあと思っていた。そしたら後で見てみたらジェットスキーのレスキューはライフガードではなく、ジョーズでみんなを見守るスカルベースのメンバーだった。どうりで!こっちのギアをピックした後はこっちで泳いでいる人をレスキューし、それが終わるとマストが折れて乗れない状態のまま沖で浮かんでいる選手をインサイドまで引っ張ってきたりととにかく一日中全く休む暇がなかった。それもものすごい波の中完璧なタイミングでギリギリを動いていた。さすがスカルベース、彼らのように他の人ができないスキルを持つチーム、それもみんなの安全を守る役目を果たしてくれる人にはちゃんと素晴らしい謝礼が出ていることを心から願っている。Thank you Skullbase!
人間は極限の状態に置かれると極限の感情や思いを経験することが多くなる。極限の集中力、恐怖と向き合いその中で自分の力の知識の全てをぶつけても太刀打ちできないくらいの海。悔しさ怖さも最高潮だったと思うけど、その中での達成感、感動も最大級だったはず。見ている私たちの感動も同じこと。
みんなのシャキッとした表情や堂々としたライディング、巨大な波を見てから、もう一度レインズをチェックしたけど、誰もいないし、危険極まりないことは一目瞭然なので出るのはやめておいた。インサイドでチキンジャイブの練習するだけでも出たほうが良いのではないか、という気持ちが無きにしも非ずだったけれど。でもやっぱり何かあったらと思う不安が勝った。
だからこそ、今日出た選手全員に大きな拍手と敬意を送りたい。
カナハは昨日よりずいぶんサイズダウン、思い切りいけるサイズだったし、あれだけ刺激をもらったのでもっとつっこみたい気分だった。日本チームのユースも一生懸命練習していた。みんないい波をばんばんとって上手だった。ユースのヒートも楽しみだな。
自然のパワーをドカンと感じる日はその中にいる自分を知り、謙虚にさせられる。こういうの絶対大事だと思う。
Mahalo Ke Akua.
きっと選手たちはドキドキしているだろうなあと思いながら、まずは自分が乗れるコンディションなら乗ってから応援に行こうとレインズをチェック。絶対に乗れないコンディションではないけれど、トラブったらおしまい。そしてまだ風が絶対的に弱い。これじゃあカイトだって乗れないや、と思うのに、ウインドが何艇か出ている、そしてすでにレインズやレインズの沖に流れ着いてきていた。壊れて流れ着いたギアを取りに来た人に聞くとちょうど一ヒート目が始まったところだというので、今カイトで出るのは危険なのでまずは見に行くことにした。
メンズトライアルからのスタートで、日本人は毎年マウイに通ってくる数少ないプロの一人野口くん、若手の伊東大輝くん、橋本ひろくん、そしてヨシタケくんが出ていた。みんな緊張気味、そりゃあそうだと思う、野口くんは別として多分誰もあんなビッグウエイブで出た経験はないはずだから。これは誰かに勝つ負けるというレベルではなく、とにかく海にやられて大怪我をしないようにしたい、それだけだと思うけど、もしタイミング悪かったら何が起こってもおかしくない、ということもみんな理解しているだろうし、アウトに出る自信、というよりはラッキーで出られますように、という気持ちだったんじゃないかな。
結果も実際にその通りだった。みんなそれぞれの自分の状況を考えながら頑張っていたし、それなりにボロ巻かれしていた。ロックして、それでもう一回挑戦した選手もいた。
後で聞いたらロックした後まだ時間残ってるからアウト出ずに安全なところにいるだけでももう一回出たほうがいいよと言った子は、出たくなかったけど一回目よりさらに勇気を振り絞って再び海に出たようだった。
(野口くん、full on charging!)
大会では、今までできてることだってできなくなるくらい。100%にしておいて精神的な自信をもってしてやっと技が成功する、そのためにみんな練習を重ねるわけで、だから初めて出たコンディションでミラクルが起きるわけがない。でも普段だったらきっと出なかったコンディションに無理矢理とはいえ出たことで見えたことは本当に大きいんじゃないかな。今日巻かれたこと、流されたこと、壊した道具のことなんてどうでもよくて、その経験をどうこれから生かすのか、それが大事。悔しさをエネルギーに恐怖心をモチベーションに置き換えていき、地道に経験と練習を続けることで結果が出なかった人なんて一人も私は知らない。今日海に出たことだけでも拍手を送りたい選手もいれば、海に出てアウトには出られなかったけど自分の出来る範囲で安全に動いた選手、ただ闇雲に突っ込んだだけではない選手にも拍手を送りたい、何より、何年かほとんど日本選手が来ない時期のあったマウイの大会に今回はプロクラスに4人、そして他にもユースやシニア、マスターズとたくさんの選手が来るようになったことが本当に嬉しい。
( new generation 勢いのある若手が出てきてくれて嬉しい)
もう自分はウインドしてないけどでもやはり自分のルーツはウインドだと思っているしウインドでがむしゃらにやってきて、それを一緒にがむしゃらに練習してきた仲間がいたことが今の自分に繋がってると思ってる。だからあの巨大な波を見てへこたれたり、太刀打ちできない、いつになってもあれに乗れる気がしないような気になる気持ちもわかる。私なんて20年以上やり続けても未だに乗れない。でもほんの少しずつ乗れるサイズが大きくなってくるのは確か。そしてそれには経験と地道な練習で慣れること以外方法はない。とにかくビッグウエイブは気持ちが80%だと思う。それは昨日のヒートを見ていても50歳を過ぎてるロビーナッシュをはじめ。40代の私の世代で活躍していたライダー達がかなり頑張っていたのを見てもわかる、やったことがあるから気持ちに躊躇がないのだ。若手も頑張っていたし、勢いがあり、若さならではの華やかなライディングを見せてくれていた、それも嬉しいことだった。全体的な印象で特に感じたのは昨日すでにジョーズで乗っていた選手、トーマスやルーディー、カイ・レニーにとっては今日のこのコンディションも昨日にくらべればなんのことはない、のだろう。気楽にイケイケで乗ってるように見えた。
(カイレニー、アウトに出るときからして、まず気持ちが前に行ってるからかスピードが全然違う)
ライディングがplayfulというか気負いがあまり感じられずどちらかというかイエーイ、行っちゃおうかなーって感じに見えた。とはいえ彼らトップレベルでもタイミング悪くセットが来たら巻かれるし、チャージしている分巻かれるのもハードで随分ロックしていた。
カイ、キースすらロックしているのだし、ほとんどのライダーが何分もあるいは何十分もインサイドのレインズでスタックしていたくらいなのだから。
最後まで見ていたわけではないのだが、私が見ていた中での一番のライディングはジョッシュストーンの一本、ミドルズの沖からつながるいい波をキャッチし、このオンショアっぽいコンディションの中巨大なエアリアルを2回決め、ホキパの丘全体が歓声で沸き返った。
(ショーンエイキン、以前クアウに住んでいていつもママスで乗っていたが今は地元のオレゴンに戻っている)
「オレゴン、フッドリバーから来た途端この波なんて!」と言いながらも大健闘していたいぶし銀ショーン・エイキンのライディングも感動した。同じ世代でずっと大会とかでも一緒だったので嬉しい。
(ケビンプリチャード)
野口くんも頑張った。
彼は4人の子供と奥さんを連れてのマウイ入り、物価も高くレンタカーも宿も高いマウイに毎年来るのは簡単なことじゃないし、だからなかなか日本からも選手が来れない。でもそんな中でなんとか頑張って毎年来るのはやはり通い続けることの大切さを見にしみてわかってるんだと思う。そして日本だけでなく、世界のレベルに触れておかないとすぐにそのレベルと離れてしまうことも。野口くんも頑張った。
それがいい悪いではなく、野口くんはマウイに通うことを自分にとっては大事なことだと思って通ってるんだと思うけど、簡単なことではない、でもそれだけ頑張って通い続けて経験を積んでいることが今回のあの素晴らしいライディングで結果として出た気がするのだ。ヒートは負けてしまったけれど、私から見れば全く負けた感じがしない、だって本当に堂々としたライディングで、それも何本も大きなセットでメイクしたのだから。横にお嬢さんの風香ちゃんもいて一緒にドキドキしながら見ていたけれど、あの赤ちゃんだった風香ちゃんがこうしてお父さんと一緒にフキパではいるほど成長したのも感慨深い。
努力は必ず報われる、それがいつ来るか、どういう形でくるかは予想がつかないときもあるけど。でも今日の野口くんは努力のご褒美をもらえたんだと思う。直に話はできなかったけど、拍手と握手で迎えたかったな。
もう一人印象に残ってるのはジェイクという子供、風香ちゃん曰く、彼は14歳で風香ちゃんと同い年だそうだがプロクラスにも出ていた。
もちろんあんな大きな波は初めてだろう。他の選手がアウトに出て行った後もなんども何度もチキンジャイブを繰り返しインサイドでタイミングを待っていた。もうこのままヒート中ずっとインサイドにいることになるのかなと思いながらも彼のチキンジャイブをする位置が確実で、ロックの方に流されない範囲をしっかりわかっている上での落ち着いた動きなのがよくわかる。おそらく出る前に嫌という程観察したか、誰かに綿密に教わったかに違いない。風もないしジャイブでチンすることもあるのに、チンしても流されない位置をキープしていた。これってすごく大事、安全なエリアにいるようでいてチキンジャイブで沈して流れて一番ロックしやすいところに行っちゃった、という選手も多かったから。おそらく20分はインサイドにいたんじゃないだろうか。もっといたかもしれない、一回か二回レインズの手前で巻かれていたけどなんとかアウトに出ることができた。もうこれだけで彼としては目標達成だろう。そして誰に勝とうとかではなく、ヒート中最後まで波を選び抜き。ヒート終了ギリギリに一本だけ乗って帰ってきた。これも無理をせず安全に、最後はまっすぐそのままビーチに戻ってきた。ヒートのメンバーの中では4位だったかもしれないけどこのコンディションではトップクラスの連中以外は人対人ではなく自分対海、自分がどれだけ海の凄さを受け入れる容量があるかを目の当たりにし、その中で海とやりあうのではなく海のパワーと流れの中に自分もどれだけ溶け込んでハーモニーを噛んでられるかなんだと思う。そういう意味で彼は今彼が置かれるステージ匂いで彼のベストをスマートにこなしたんじゃないかと思うし、彼が帰ってきたとき多くの人が同じように感じていたのだろう、丘からたくさんの拍手が沸き起こっていた。
もう一つ、レクキューのジェットスキーの動きがものすごかった。ライフガードすごいなあ、ホキパの(特にパビリオンの)ライフガードはいつもあまり動きがよくなくだけど威張ってるという印象があるんだけど、今日の動きを見てやっぱりライフガードもやるときはやるんだなあと思っていた。そしたら後で見てみたらジェットスキーのレスキューはライフガードではなく、ジョーズでみんなを見守るスカルベースのメンバーだった。どうりで!こっちのギアをピックした後はこっちで泳いでいる人をレスキューし、それが終わるとマストが折れて乗れない状態のまま沖で浮かんでいる選手をインサイドまで引っ張ってきたりととにかく一日中全く休む暇がなかった。それもものすごい波の中完璧なタイミングでギリギリを動いていた。さすがスカルベース、彼らのように他の人ができないスキルを持つチーム、それもみんなの安全を守る役目を果たしてくれる人にはちゃんと素晴らしい謝礼が出ていることを心から願っている。Thank you Skullbase!
人間は極限の状態に置かれると極限の感情や思いを経験することが多くなる。極限の集中力、恐怖と向き合いその中で自分の力の知識の全てをぶつけても太刀打ちできないくらいの海。悔しさ怖さも最高潮だったと思うけど、その中での達成感、感動も最大級だったはず。見ている私たちの感動も同じこと。
みんなのシャキッとした表情や堂々としたライディング、巨大な波を見てから、もう一度レインズをチェックしたけど、誰もいないし、危険極まりないことは一目瞭然なので出るのはやめておいた。インサイドでチキンジャイブの練習するだけでも出たほうが良いのではないか、という気持ちが無きにしも非ずだったけれど。でもやっぱり何かあったらと思う不安が勝った。
だからこそ、今日出た選手全員に大きな拍手と敬意を送りたい。
カナハは昨日よりずいぶんサイズダウン、思い切りいけるサイズだったし、あれだけ刺激をもらったのでもっとつっこみたい気分だった。日本チームのユースも一生懸命練習していた。みんないい波をばんばんとって上手だった。ユースのヒートも楽しみだな。
自然のパワーをドカンと感じる日はその中にいる自分を知り、謙虚にさせられる。こういうの絶対大事だと思う。
Mahalo Ke Akua.
2015-10-27
10月27日 Crazy Opening day for Peahi
(カイレニー、分かる人にはわかるけど、これスピードあまり出ていない、普段はジョーズでカイトで波乗るとオーバーパワーでパンパンになるのだが、オンショアだと、そしてこれだけ波が大きいと波で風がブロックされるので、カイトを波より上に上げておかないとならないけど難しい、さすがのカイでも板のスピードが足り無さそう)
朝目覚めるとかナハのウエブキャムではすでにぐっちゃぐちゃの波がドカンドカンと押し寄せている、そして風がすでにオンショア、ああ、せっかくのビッグウエイブなのに風がダメにしちゃってる、もったいない。こんな荒れてたらさすがに誰もジョーズ入ってないかなと思ってたらカイレニーが行く準備をしている写真をアップしていたので、すごいなあ、と思いながらでも見るだけ見て乗らないだろうなあ、と思ってたら、昨日は数名のウインドサーファーとカイトサーファーが出たようだ。すごい!
カイトにあまりパワーが入っていない中をうまく乗っているカイ。海面もオフショアのときほど硬くはないかもしれないけどかなりバンピーで荒れてるように見える。さすがにストラップは付けてるな。
jesse richman 彼もほんのチビッコの頃からカイトしていた。ワールドチャンピオンにもなってるけど、怪我が多く、いろんなお医者さんやリハビリトレーナーのところで会う。今も同じサマンサのクラスに通っているけどものすごいチャージ。
(ウインドの帝王ジェイソンポラカウ復帰、実は極秘だが結構大きな怪我をしていて、でもレッドブルとの契約からそれを大っぴらにできなかったジェイソンだったが、海に元気に復活したようだ、よかった!そしてカイレニーと波をシェア)
これはパトリ、13歳くらいでスケートボードに乗りながらヒッチハイクしてカイトビーチに来ていた頃から知っているが今ではワールドクラスのスタイリッシュなプロ。そしてグーフィーだけどジョーズではスイッチで乗る(バックサイドで乗るのは本当に難しそう、でもジョーズをスイッチで乗るっていうのもすごい)
ウインドも出ていたようだけれど、これもすごい。若手のトーマスとかミールがすごかったと聞いた。若手がガッツを見せてくれるのは嬉しいことだ。見に行きたかった気もするけど雨交じりの天気の日には車で観に行くのはこれまた危険なのだ。ちょっとでも雨が降ると道が緩んでスタックしてしまう。
エスターンlocalのジョン、目の前に住んでいるのでここがいいときは逃さない。1日のうちでも一瞬あたりって言うときも多いので彼のアドバンテージは大きい。
ここの波はいいときはめちゃくちゃいい。
エスターンも良かったようだ、この風向きでこの波の大きさだとここがエピックになる可能性は高いのだが、なんせ遠いし、外れることも多いので行く勇気がなかなか出ない。
そしてなんとホキパでもクローズアウトの中何人か出ていたみたいだ。これ誰だろ?
この風向きでクローズアウトのホキパはウインドでアウトに出るのはかなり大変、ジョーズよりも難しいという意味もうなづける。(といってもジョーズの方がパワーはあるらしいけれど)カイトも数人いる。クルーザーとバッキーかなあ。
みんなすごい。
私は一番メローなカナハ。それでも十分緊張感があった。ただカナハはインサイドが波がないのでそれほどスキルがない人でも出れてしまう、そしてでて沖で大波が来てからヤバイと気づく人も多いようで、かなりの人が流されたりブレイクして、ライフガードは大変そうだった。
そしてカイトサーファーがみんなインサイドに固まってしまうので、波よりそれを避けるのが大変。とはいえ、やっぱり冬の波はパワーも大きさも違う。やっとシーズン開幕!といった感じ。
これから3ヶ月ほど、気を引き締めて怪我も腰の故障も肩も傷めないようリハビリやトレーニング、休養もしっかりとって頑張っていこう。
朝目覚めるとかナハのウエブキャムではすでにぐっちゃぐちゃの波がドカンドカンと押し寄せている、そして風がすでにオンショア、ああ、せっかくのビッグウエイブなのに風がダメにしちゃってる、もったいない。こんな荒れてたらさすがに誰もジョーズ入ってないかなと思ってたらカイレニーが行く準備をしている写真をアップしていたので、すごいなあ、と思いながらでも見るだけ見て乗らないだろうなあ、と思ってたら、昨日は数名のウインドサーファーとカイトサーファーが出たようだ。すごい!
カイトにあまりパワーが入っていない中をうまく乗っているカイ。海面もオフショアのときほど硬くはないかもしれないけどかなりバンピーで荒れてるように見える。さすがにストラップは付けてるな。
jesse richman 彼もほんのチビッコの頃からカイトしていた。ワールドチャンピオンにもなってるけど、怪我が多く、いろんなお医者さんやリハビリトレーナーのところで会う。今も同じサマンサのクラスに通っているけどものすごいチャージ。
(ウインドの帝王ジェイソンポラカウ復帰、実は極秘だが結構大きな怪我をしていて、でもレッドブルとの契約からそれを大っぴらにできなかったジェイソンだったが、海に元気に復活したようだ、よかった!そしてカイレニーと波をシェア)
これはパトリ、13歳くらいでスケートボードに乗りながらヒッチハイクしてカイトビーチに来ていた頃から知っているが今ではワールドクラスのスタイリッシュなプロ。そしてグーフィーだけどジョーズではスイッチで乗る(バックサイドで乗るのは本当に難しそう、でもジョーズをスイッチで乗るっていうのもすごい)
ウインドも出ていたようだけれど、これもすごい。若手のトーマスとかミールがすごかったと聞いた。若手がガッツを見せてくれるのは嬉しいことだ。見に行きたかった気もするけど雨交じりの天気の日には車で観に行くのはこれまた危険なのだ。ちょっとでも雨が降ると道が緩んでスタックしてしまう。
ああ、これなんて完全にカイトに風がはらんでない、私はこの10分の一のサイズでもこの状態になったら、神様ーっとパニクると思うけどカイは完全にコミット、視線がちゃんと行くべき方向に向いて躊躇が見られない。ちなみにサポートクルーは今日は6名いたらしく彼らがジェットでいろんなアングルから彼のセイフティーを守ってくれる。その面子もジョーズでベストといえる連中ばかり、セイフティーだけに集中するジェット、カメラマンを乗せながらのジェットなど色々で、それとボートを出してチーム単位で動く、道具、実力だけでなく、準備、クルーの面子もワールドベストにしていることが精神的な自信につながる、のだろう。それにしてもすごいけど。
ホノルアもエピックデイだったようだ。ボコッとホレる6−8ftのホノルアは世界で3本の指に入るレギュラーブレイクだと言われている。そして実はオンショア気味のこの向きの風だとオアフは全滅だけど、ホノルアは結構ホールドするので穴場なのだ。ここの波はいいときはめちゃくちゃいい。
エスターンも良かったようだ、この風向きでこの波の大きさだとここがエピックになる可能性は高いのだが、なんせ遠いし、外れることも多いので行く勇気がなかなか出ない。
そしてなんとホキパでもクローズアウトの中何人か出ていたみたいだ。これ誰だろ?
この風向きでクローズアウトのホキパはウインドでアウトに出るのはかなり大変、ジョーズよりも難しいという意味もうなづける。(といってもジョーズの方がパワーはあるらしいけれど)カイトも数人いる。クルーザーとバッキーかなあ。
みんなすごい。
私は一番メローなカナハ。それでも十分緊張感があった。ただカナハはインサイドが波がないのでそれほどスキルがない人でも出れてしまう、そしてでて沖で大波が来てからヤバイと気づく人も多いようで、かなりの人が流されたりブレイクして、ライフガードは大変そうだった。
そしてカイトサーファーがみんなインサイドに固まってしまうので、波よりそれを避けるのが大変。とはいえ、やっぱり冬の波はパワーも大きさも違う。やっとシーズン開幕!といった感じ。
これから3ヶ月ほど、気を引き締めて怪我も腰の故障も肩も傷めないようリハビリやトレーニング、休養もしっかりとって頑張っていこう。