風が上がりそうだったので朝のサーフィンはお休みして早めにレインズへ向かった。波は予想以上に小さい。風は相変わらずオフっぽいけれど昨日より強そうだったので5.5mを迷わずセット。回りに板たくさんのビジター風カイトサーファー達は9mとか11mを張っていたけど絶対に沖は強いと思っていたら案の定一番に出た女の子がすぐに帰って来てオーバーで何も出来ないと言う。その言葉に勇気づけられて出て行った。波はセットはストラップレスビギナーの私にはちょうどいい感じのサイズだが小さめのは波のフェイスがスティープにならない。そして全体的にバンピーなので難しかったが、なんと言ってもどんどん次から次へと海に出てくるカイトボーダーの数がすごかった。昨日より小さくなったので女の子もたくさん出ていた。普段レインズは多くても10人くらいしか出て来ないし、誰かが波に乗っていたら絶対にドロップインする人はいない.観ん長そうなので一人でもそんなことをする人がいるとすごく目立ってしまう。それが今日は右も左もドロップインする人やずるずる後ろの波に乗ってくる人が目立った。そしてインサイドからアウトに出てくるときに波に乗ってる人のことを考えずに突っ切ってくる人も。ちょっとストレスだった。波が良ければもうちょっと頑張って波とり合戦に参加したかもしれないがそれほどでもなかったので早めに上がってギャラリーにまわると海の上だけでなく、ビーチでもものすごい混乱、まるでサーカス。カイトを置く
場所もあまりないし、ビーチが狭いので普段からホットラウンチするのがレインズのやり方だが、無理矢理誰かにカイトをもってもらってカイトをあげようとしてカイトをもってる人がつぶされたり、一度に何期も一緒にあげてガスティーな風にカイトが落ちそうになったり、他のカイトに絡まりそうになったり、変な方に引きずられて大勢の人の前にカイトをクラッシュしたり。何期もカイトが上がってるところにさらに沖から岸に戻って来ようとするカイトが来たり、慣れてないからだろうけどリスクを考えなさすぎる人が多かった。
そんななか、誰よりもまわりに気を配りライフガードのようにいろんな人のカイトをあげたりつかんだり、助けたり、走り回っていたのがエアルトン。ああいうのを見ると彼はマスターになるタイプの人材だと思う。あんなに上手いし、まだティーンエイジャーなのに、ほんとに謙虚で誰にでも親切で自然体。そして海の上でも絶対に邪魔をしないし、人に波を譲る。それでいていったん波に乗ってしまえば誰も真似できないかっこよさで観客の視線を釘付けにする。彼の態度を私達は見習うべきだと心から思う。
(エアルトン、スイッチスタンス)
見ているなかで意識的に誰かがカイトをあげているときやでようとしているときに自分がカイトをあげるのを待っていたのはローカルのレギュラーメンバー以外ではエアルトンのみ、そして混雑したレインズから早々と抜け出してクアウに下っていったエアルトンに、私は心からさすがだ!と感銘を受けたのだった。
トップ中のトップの選手ってそういうところがすごくスマートなんだよなあ。
さて、夜は学連繋がりの秋元ファミリーと山地ファミリーがマウイに来ているのでアヤちゃん宅の夕食にお呼ばれ.私自身は学連には一年しかいなかったし、レースはその後全くやっていないけれどその一年間の練習と先輩達からの教えはその後の私に大きな影響を与えた。とにかく練習あるのみ、位置に練習にに練習、上手い人はやっぱり人より努力をしているということを体で学んだ気がする。秋元君達も家族ぐるみで未だに学生時代と同じような感覚で仲がいい。いろんな人の近況を聞いたり、今の日本についてなど多分学生時代には絶対出て来なかった話題まで出てきたり、面白かった。彼らのやり取りをみていて本音で話せて心が許せる、そして同じ趣味や情熱を共有できる長い付き合いの友人というのは財産だ、改めて感じた。
ありとあらゆるごちそうと秋元君とタカさんのジョイントバースデーケーキ、ごちそうさまでした。
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