今日はまず朝からジミーさんの工場へ、日本でシマースタイルやクアトロ、マウイフィンカンパニー、ジミールイスをやっているこうちゃんが今マウイに滞在中、彼には私がウインドサーフィンをはじめたころからお世話になっている(当時私は高校生、彼が大学生、テニスインストラクターでいつも絶世の美女を連れていた気がする)のだが、一緒にジミーさんのところにご挨拶に行った。
ガレージにはこんなとんがった美しいボードが。
見るからに最近多くの人がチャレンジしだしたジョーズ用のガンボードだとわかる、おそらく息子のマーリンのために彼がシャイプ下に違いない。そういえば数日前ジョーズがブレイクしたとき最初に波に乗ったアルビー(彼は先月ジョーズでビッグチューブをメイクしてXXLビッグエイブアワードの候補にもなっている注目株)も、このボードではないがジミーシェイプのマーリンのボードを借りて乗っていたのだ。
ジミーさんいわくスピード命のこのジョーズ用ボードには、昔のウエイマスでのスピードトライアル用にシェイプしたウインドサーフィンボードの添付レットをつかったそうだ。
それにしても細いこと、テール付近の幅は私の手くらいしかないのだ、とてもこんな板に乗れる気がしない。それに巻かれてこんなノーズがぶつかってきたら一発で串刺しだ。でもいいボードっていうのはほんとにうっとりするほど美しい。昔から思っているのだが、最初に見たときに美しくないボードはやっぱりあまり乗り心地が良くない気がする。私が乗る板はどれも見た目も美しいし、マスターシェイパーたちの削る板はほんとにアートといえる美しさを放つ。
別に絶対だめといってるわけではないが、最近スタンドアップの板で無理やり短くしてノーズ部分が浮力のために太らせているような板やなんだか見た目がすごく不恰好なものを眼にする。それに載ってリッピングしている映像も見るけど、たぶんあれはライダーのスキルが高いからで、彼らがもっといい板に乗ったらさらにすごいだけなんじゃないかと思うのだが、それは私の偏見だろうか?個人的にはそういう板に乗ってよかったためしはないし、何より不恰好な板だと思いながら乗っていても波乗り自体が楽しくない気がする。やっぱり海の上では素敵な引き締まって美しいハンサムなボードとのデートを楽しみたいものだ。
早めにやること済ませて大急ぎでカナハへ。今日は朝からグラッシー、まずはちょっとどきどきしながらすいているアッパーカナハへ、カラマ、ジュニア、リビオ、ジェレミー、ロックのガールフレンド、イケイケのミッシェル、ほかに二人ほど普通のサーファーがいた。ロックはブギーボードに乗りながらビデオを撮っていたけど、こんなはるか遠くまで(おそらくカナハのブレイクの倍の距離はある)キックできたのはすごいなあ、と思う。
チャンネルがあるので安全な位置を確認して、そこからあまりでないようにしながら自分のところに回ってくる波に乗る。カラマやジェレミーは奥からテイクオフしてオーバーヘッドのチューブに入ろうと果敢にチャージ。見てるだけでどきどき!つい歓声が出てしまう。今日は珍しく二人他にも女の子がいた。ロックの彼女でロシアだかどこかから移住してきた女の子で彼女は前からうまいなあと思っていた、そしていけいけミッシェル、イギリス人でマウイ在住もかなり長いが何をやらせてもがんがんいくし、巻かれるのも平気、今日も、ぎりぎりのところでバックサイドテイクオフを試みながら3回に2回はぐるんぐるんに巻かれ、大笑いしながらピーク周辺、それもインサイド気味で構えている。私なんて完全にショルダークイーン(私のあだ名)、カラマや他の仲間たちからもこっちにきたほうがもっと乗れると声をかけられてもかたくなに、『ここでいい、ここで自分のコントロールできるなかで波に乗るんだ』と動かず、たまに来るシフトするセットが来るとみんながまかれているなか私だけその波に乗れるのでそれを狙うのだ。「Swinger狙いかー(スイングして割れるピークからそれたところで割れる波のことだが、それと同時にグループセックスのこともSwingerというので)」とからかわれた。
女の子二人はほんとにガッツあって一緒に乗っていてもすごく刺激になったし、うらやましかった。今ハワイに来ているクレーマーもそうだし、日本では御前崎に住むあゆみちゃんのような女の子はもともとそう言うチャージングスピリット持って生まれてきている気がする。私なんてやろうとしてもそうは体が動かない、地道にびびりながら亀のような進歩(しているのかもわからないが)を続けるしかない。
ブギーボードでビデオを撮っていたロックの映像はこちら、みんなにこにこで楽しい雰囲気が伝わってくる
二人ボードを折り、一人は頭をひどく打ち、もう一人が胸の筋を伸ばし、と敗退して行き、最後にミッシェルがリーシュを切って果ての果てまでボードが流れていったので私が取りに行った。もしも自分がそうなった場合、一人だったら板のところまであの波に巻かれながら泳げるか、自信がなかったので、みんながいなくなったと同時に私もロウアーズに移動。
すうほんのってそのまま帰ろうと思っていたのに、こちらもまたこの冬一番くらいにいい波。その上皆疲れたのかだれもいない。スタンドアップが数人とサーファーが8人くらい。波はダブルくらいのサイズがあってグラッシー!
波もうねりの方向がいいのか、めちゃくちゃクリーンでえんえんと乗り続けられる。こんなにいいカナハはあまりないというくらい極上のコンディション。あまりにいいのでくたくたになるまで今日も乗り続けてしまった。
海に後ろ髪を引かれながらも夕方は恵子ちゃんのヨガスタジオで、正木高志さんのお話を聞く集いへ。
皆で回せるよう彼の著作本「木を植えましょう」と「空飛ぶブッダ」をいただいた。
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