日本から帰ってきてからの3週間ほとんどの時間と労力を費やしてきたPFJのチャリティーオークションが今日開催された。
いろんなビーチで最後のビラまきをしてから会場へ、昨日セットアップした続きをやり、大勢の助っ人が来てくれたことで4時半ごろには準備オーケー。キッチンのほうからもKAIのスタッフが作るおいし料理のにおいがぷんぷんしてくる。
今回のイベントではなんと言ってもワイルクママさんサーファーコンビ、ともちゃんとあやちゃんが大活躍、プレスクールで以前サイレンとオークションをやった経験を生かし、私には到底想像がつかなかった状況をいろいろ想定し、これではいけない、こうしたほうが言い、とどんどん進めてくれ、また私には一番苦手の整理、表やリスト作りをきっちりやってくれた。そのおかげで当日はとってもスムーズに、そしてBIDを入れる人もとてもやり方がわかりやすいシステムができていた。あの二人がいなかったらどういうことになっていたのだろうと考えるだけでも恐ろしい。本当に感謝感謝。5時のオープンきっかりに少しずつお客さんが入り5時半からはアフマフのライブ。ジョニーもリズも私たちとは大の仲良し、サーフィンでも仕事でも一緒になる陽気なハワイアンワヒニ、彼女のアロハあふれる音楽とピジョンイングリッシュ(ハワイなまり)ばりばりの語りはこのイベントにぴったり。ワイレアはマウイ島の中でも私が住んでいるエリアからはずいぶん離れているのでわたしもめったにこない。でも観光客も多いし、高級リゾート地なのでそういったお客さんを狙ったということもあり、またKaiが日本食のレストランであり、また広々としてすばらしい会場を提供してくれたこともあって今までのがr4エージセールとはちょっと違うハイエンドな(といってもフレンドリーな雰囲気は保ちつつ)イベントにしたいと思っていた、そして貧乏な私たちよりもっとお金のある人たちがほしいと思うようなものをオークションに出すことで、寄付金もより多く集まるのではないかと思ったのだ。(オークションの制限時間前はこんな漢字で大勢の人がわいわいBIDをチェック)
ふたを開けてみると結局観光客はそんなに来なかった。いつものメンバー、そして日本への思いをもち続けてくれているハワイの人たちが集まってくれ、そして一生懸命集めたオークションの商品に喜んで言い値をつけてくれた。
結局はハートで動く人たちばっかりが集まり、商品目当てというよりは来てみていい商品にびっくりしてBIDをいれていたといったかんじ。
やっぱり私たちはこういうスタイルなんだねーってみんなで納得。
(右は坂口親子、娘のレオは自分の新品のサーフボードを寄付してくれ、それが今回のイベント一番のBIDを勝ち得て700ドルで落とされた、ありがと、レオ!)
それでも通りすがりに入ってきて250ドルの小切手を寄付してくれた人なんかもいる。たくさんのアーチストやカメラマンが大事な作品を寄付してくれたし、いろんなお店がギフト券やサービスを出してくれた。
2階オークション会場にはずらーとそれが並んで、私もほしいものばかりでいくつかにBIDを入れた。
どうしてもほしいと思っていたのはトレーシーの写真プリント。これは値段も高かったのだが二人の思い出が詰まった写真でもあり、彼女のキャリアにおいてもブレイクスルーだった日、今回このイベントのために結構なお金を自分ではらってプリントを作り寄付してくれたこともあり、その気持ちに感謝して私もなけなしのお金をはたいてBIDを入れた。今の私にはちょっと大きな買い物だけれどこの写真をみるたびにとレーシーの優しい気持ち、私たちが一緒に成長し、仕事してきたいろんな思い出、そしてマウイのアロハを感じることができるから一生大切にしようと思う。(これがオークションにかけられたもののリスト、これだけの善意が集まったのだ)
オークションで人気があったのはやはり実用的で絶対に使うとわかっているもの。たとえばディングリペアのギフト券はみんな絶対いつかは使うのでほしがり、私も名前を入れておいたが最後に50ドルのものが45ドルという高値(つまり5ドルしかお徳ではないのに)がついていた。後は自分の行きつけのレストランのギフト券、そしてマッサージも人気だった。
アントニオスの河野さんはもともと買いたいと思っていたビッグウエイブ用のジミールイスのスタンドアップボードをゲット、制限時間近くになったら、彼はそのボードからはなれず誰かがBIDを入れても自分がその上を行こうと死守していた。ボードを持って家に帰るときの彼のうれしそうな顔といったら!彼は冬はいつもアウターリーフでがんがん大波を攻める人なので、この板はぴったりのはずだ。
アングロのカスタムボードはスタンドアップを始めたばかりの女性が手に入れた、パドルも、そしてアンティークの着物4枚もお安く手に入れてこちらも大喜び。チミちゃんがTシャツ用にデザインしてくれた絵を塗り絵にして子供たちに縫ってもらったのだがモンテソーリスクールの生徒たちが事前に塗ってくれたものを旗のようにしてディスプレー、これが私はなによりも好きだった。子供たちがそれぞれいろ鮮やかに縫ってくれ、日本への思いを感じさせる、忙しくて一枚一枚ゆっくり見ることができなかったけれど、もう一度ゆっくり見たいなあ。
今日マウイに到着した靖君とかおるちゃんもDINOのオリジナルペインティングを手に入れた。
あまりにばたばたしていたのでなかなか写真が取れず、やっと落ち着いて最後に記念撮影、というころには会場にはほとんど人がいなくなってしまっていた。でもスタッフだけでも今日は20人くらいはいたはずほんとにみんなそれぞれ一生懸命やってくれて、終始笑顔で、最高の雰囲気だった。
集まった金額は下記のとおり
Raffle $233(一枚2ドルのくじを買ってもらって抽選)
T-Shirt $608 (チャリティーシャツやステッカー、そして気仙沼から持ち込んだ物産の販売)
Necklace $24 (マウイマリのチャリティーネックレス)
Donation $1.431 (何も買わずに小切手や現金を入れて行ってくれた方々もいる)
Auction $6,903
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Total $9,199
そのほかにハイテックサーフショップのキムはお店で売ったチャリティーTシャツの売り上げを私たちの寄付と一緒にサーフライダーファウンデーション荷送るように、と5000ドル(!)の小切手を持ってきてくれた。イベントの売り上げではないけれど、それを加えた14199ドルを日本に寄付することができる。
帰り道、もう真夜中に近いというのに、達成感で疲れも感じないくらいだった。集まった金額が大きいからではない。金額がどうであれ、たぶん関係なかったと思う、マウイのみんなの熱い気持ち、そして同じような気持ちを持って一緒になってがんばれる幸せ、日本でもなかなかここまで一緒になれる仲間は少ない。震災以後親しくなった人も多い。そういう一人一人が半年以上たってニュースにもまったくでなくなってしまった日本の被災地のことをいまだに思ってがんばろうとしてくれることをとってもうれしく思うし、いい仲間を持っている幸せをしみじみ感じている。
来てくれた皆さん、スタッフの皆さん、いろんなものをきふしてくださったみなさん、Kaiの皆さん、そしてマウイに心から感謝!いい夜をありがとう。
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