今日はオルカイのマリコレース。だというのに私は歯(というか歯を抜いたところ)が痛くていまいち食事もできず、元気も出ない。それでも言ってみると本当に大勢の人たちが集まっていた。モロカイチャネルクロッシングの常連たちのようなスーパープリフェッショナルから、今年始めたばかりのような人たちやティーンエイジャーのかわいい女の子たち、またかなり年配のおばあちゃんなどいろんな人がいて、とってもいい雰囲気。風も今週ずっと弱かったけれどそれよりは少しあるように思えるのでみんな喜んでいた。後で聞いたらレースでない、ビギナー用にファンイベントとして朝ダウンウインドがあり、それにも100人くらい参加、そしてこのレースにも200人以上の人がエントリーしたらしい。同じ日にバトルオブザパドルがオアフで行われるためにエントリーが二分してしまうと心配されたが、どちらにもものすごい人数が集まり、スタンドアップの人口がどれだけ増えてるかが想像できる。
(ジャパンレディース、あら、パドルコミュニティーだと私でも華奢に見えるかしら?)
今回はF16に乗ってるし、これでオープンレディースにでるのは顰蹙かなあと思いエリートクラスにエントリー、このクラスにはどんなにラッキーが重なっても相手がサーフボードで出ても勝てないとわかってるような女の子がたくさん出ているのだが、まあ、仕方ない、とにかくこのくらすのビリにならないことを目標に(でもなりそうだとは思っていた)出ることにした。
スタート前に下りすぎてしまわないように必死になって上っていたが多くの人がかなり下っているのが見えたが、私は上りすぎていたみたいでスタートのホーンがなっていたとき一番風上にいて、大いに出遅れ、私の周りにいた早い人たちも大慌てで立ち上がりくだっていった。
私のストラテジーはできるだけ沖にでて人とはなれてスプレックスくらいまで漕ぐ。この辺まではちょっとオフショア気味なので沖に行きやすいが、そこから先はオンショアで弱くなりそうなのでそこから一気にインサイドに向かう。たぶんプランとしては正しかったと思うが思ったよりは役にインに入りすぎてしまったかも。
スタートがどうであれ、早い人はみんな早いしそうでもない人は抜かされていく。私は近くに結構大勢の人がいて、そのうちの二人が怪我をするとリハビリに通うジムのトレーナー二人だったので苦しいながら笑ったりジョーク言い合いながら漕いだ。そのとき思ったのが彼らはやはりトレーナーだけあってグライドは私のほうが乗れるのだが彼らの漕ぎペース、そしてタフネスはとうていかなわなかった。最後の最後、漕ぎで負けてしまった。そしてフィニッシュ、ビーチで150mくらい走るのだが、普段走ったことなんてもう何年もない、ここで巨大な強そうなお姉さんが後ろから走ってきて抜かされた、たくさんの友達がビーチで声援を贈ってくれてもっとちゃんと走れーというのだが、とても無理!最後の最後でこれまた友達の男の人に抜かされた。
エリートクラスでは絶対ビリだと思ってたけど10人中9位だった、だから一応目標達成。一緒にパドルしてもいつも見えなくなるデビンは3位、メンズも勝てないアンドレア(彼女はパドルがすごいだけでなく、今年の冬はジョーズをパドルでサーフ、とても普通の女の子では勝てない気がする)が一位、2位はこれまたきれいで若くて水着とジュエリーも作っててそれでいてサーフィンも何でもうまいタリア。そしてモロカイ常連レディースが名前を連ねていた。みんなすごい。私もあきらめずに少しはちゃんとまじめに練習してみんなに近づけるよう頑張ろう。(バタフライエフェクトのオーガナイザーでありサーフィンもウインドもうまいタティアナ左とビッグウエイブはマウイ一、ジョーズでもリッピングのペイジ、ダウインウインドはほとんど初心者だけど楽しむために参加)
メンズは去年のウイナーリビオをOC-1マスターカイバートレットが破り優勝。そして3位にエコル、4位にSICのマーク、そして5位がジェレミーとこちらもいつも上位にいるめんばーがぞろぞろ。
オープンクラスもみんなとってもいい顔してフィニッシュしていた。
日本から来たモエちゃんもさすがカヌーで鍛えたパドル力と体力、日に日に早くなっていて、年齢別で2位にはいっていたし、やすべえもひーひー言いながらも頑張って真ん中変でフィニッシュ。(やりきったというこの笑顔!)ついこのあいだ始めたばかりのアンディーもフィニッシュ目標ででなよとプッシュし前日にエントリーしたのだが、やすべえのすぐ後ろでフィニッシュ、これは彼にしたらずいぶん頑張ったといえる。本当にうれしそうにフィニッシュしてくる姿に私までうれしくなってしまった。それにびりにならないといいなあと心配そうだったがビリどころかその後も100人くらい後ろで漕いでいたほど。
レースは人と競うけど結局は自分との戦い、自分をどこまでプッシュできるか、そしてそのレースまでにどれだけの努力を重ねられるか。だからいくらうまくても上位に入っても反省したりする人もいれば。フィニッシュしただけでも大きな達成感を得られる人もいる。それぞれがいろんな思いを持て頑張ってる様子、そして楽しんですばらしい表情をしているのを見ると,あーすばらしいなあって思えた。
残念ながら私はフィニッシュした後すぐエマージェンシーの病院に行って化膿した口の傷を見てもらいに行ったのでおなかもペコペコだったのにパーティーや表彰式にはいられなかったが、皆さんお疲れ様。
特にオルカイサンダルのマットとスタッフ、本当に楽しくハワイのアロハスピリットにあふれたイベントを開催してくれてありがとう!来年はエリートクラス半分より上が目標だ!
オアフのBOPも風のない中途中にランも入ったりするとんでもなくきついコースだったらしい。こちらもすごい強豪がひしめき合いながらバトルを繰り広げたとか、何より60を過ぎているジェリーさんやレイン棒サンダルのスパーキーが若手でもひーひー言うようなハードなパドルで結構な成績を出していること二感動する。やはりどのレースも自分が相手、自分の精神力と集中力と日ごろトレーニングした体力と技術、すべて自分なんだよな。私も自分にきびしく努力を積み重ねなくては、とみんなにインスパイアされた。
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