オアフ島ではワイメアが割れているというのに、マウイの波はそれほど大きくない。典型的なウエストスウエルだ。フキパは結構大きくて通り過ぎたとき風もなくとてもきれいだったが、沖に数人サーファーがいるだけなので大きなセットが来るのだろう。レインズにもスタンドアップパドラーが4人いた。ウエストスウエルのときはセット間が長く、あまり見ないでフラットだとおもって出て行くと急にでっかいのが来てびっくりすることがあるのだ。フキパでクローズアウトセットがこないのにこれだけすいてることはまずないのでおそらくセットはかなり大きいのだろう。
今日はこれから大きくなる予報なので迷わずカナハへ。カナハはマウイ全体のなかでもウエストスウエルが入ってこない場所。ウエストマウイマウンテンにしっかりブロックされてしまうのだ。フキパで6ftあってもまったくフラットなこともある。期待していたほど大きくはなかったがまあセットは十分サイズがあったのでしゅってい。ところがおもったほど波は来ない、そのうえものすごい人。日曜日だということもあり、波も手ごろで怖くないからか、ほんとに凄い混雑。これでも波数が多ければいろんなところで割れるので順番が回ってくるのだが、今日はほんとに回ってこない。インサイドでおこぼれをもらおうとか、脇のほうで、シフトしてきた波を、いやピークで最初の2本くらいに皆いっせいにパドルしてインサイドに行ったあと最後の波に乗ろうとかいろいろ作戦を変えてみたけどなかなかいいのには乗れない。最後はもうあきらめてカメラマンに専念、インサイドでセットが来ると巻かれながらも写真を撮った。(ゲイルはいつもインサイドの人のいないところでスタイリッシュに乗るロングボーダー、後ろにずらっと並ぶスタンドアッパーの数に注目)(久々に会ったドレクスラー兄弟、混雑を避けて隣のボーンヤーズで乗っていた)
マウイで一番サーフィンしている主婦として有名なカナちゃん、彼女は混んでいてもいつもしっかりいい波をとってリッピングするのだが、さすがの彼女ですら「最初の一本乗るのに40分待ったよ!」と言っていた。その次に小さめのを一本、3本目でビーチに戻ってしまった。
上手なロングボーダーで必ず一番いいところからセットの波に乗ってくるおじさんたちも今日はスタンドアップの群れをよけながら波に乗ってもその前に3人くらいのスタンドアップにドロップインされていて、目を覆いたくなった。(この写真一番奥に60歳のロングボーダーのおじさんがピークからテイクオフして乗ってる。混んでいて仕方ないよって苦笑いしていたけどこれじゃあスタンドアップHaterが増えるのはしかたがない)
セットはほとんどすべてパーティーウエイブ。
混んでるときはドロップオーケーという雰囲気が出来てしまうと結局皆がそれをやりだして、そうなると結局皆が乗って誰もがまっすぐにしかいけずイライラが募り、その結果海の雰囲気が悪くなる。待ち時間が長くても私だったら長く待っても自分の波は邪魔されずに乗りたいし、人の波にもドロップだけはしないようにしたい。スタンドアップに乗ってる私ですらこれだけ乗れないのだからインサイドにいるショートボーダーはほんとに大変。だから途中でいいところにショートボーダーが待っているときはその波を降りて譲るようにしている。毎日同じ場所で乗っていると、どのひとがWave hogかわかってくるし、どの人が平気でドロップするかもわかる。いくら上手でもセットに乗ってまた戻ってくるかこないかのうちに次の波に周りを押しのけて乗るのは、かっこ悪い。(途中やすべえ発見、人ごみのない海でダーリンと一緒にワンマンカヌーを楽しんでてとっても素敵!)
いったんビーチに上がるとテディーたちローカルボーイズがBBQをしているから来い、との電話。彼らが車を止めている駐車場に向かい、BBQをご馳走になってから再度海へ。(夕方も同じくこんな感じ)
朝が混んでいたので午後は皆疲れてすくかなと期待していたが、残念ながら午後オンショアが吹いたときだけはすいていたが、その後また混雑。パーティーウエイブ炸裂。
でもまあ、人の振り見て我が振りなおせ、いい勉強をさせてもらっている。
混雑はひどかったけど、気持ちをリセットして波乗りにこだわらずみんなの写真撮ったりいろんな話したり出来て私なりに楽しめたからよしとしよう。
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