(Chuck Patterson at Jaws)
12月くらいからずっとほとんど風がなかったのだがここに来てトレードウインド復活、ここのところ毎日吹き続いている。
11時ごろレインズに向かうと波はサイズダウン、セットはマスト位のが30分に一回くらい来るのだが、後は頭くらい。その分クローズしない波は多い。しかし、風は相変わらずオフショア。そして大潮の干潮なのでリーフが完全に露出。波が小さい分今日は大勢の人が待ち構えていたようにカイトをセッティングしているが、私はまたもや足踏み。7mでは大きすぎるけど5.5mではインサイドでカイトを落としやすい、そしてリーフを歩いているときにカイトを落としたり、落としそうになってからブローが入って吹っ飛ばされたりしたら、あるいは足が穴にはまってまた怪我したら、と悪いほうへ悪いほうへと考えがいってしまう。
10人くらいの人が出て行くのを見た後、道具まで出したのに、やっぱりなんとなく乗る気になれず、カナハへ向かった。カナハには波はないだろうとはわかっていたのだが、どうしてガスティーなかぜの中あのリーフを歩く勇気が今日も出なかった。
落ち込みながらカナハへ向かうとすでにカナハにいたアンドリューが風はいいけど混んでるし波はそんなにないよ、でもこっちに来たからには出なくちゃだめだ。このままやめたら一日中落ち込んで終わるんだから、と言い切るので、あまり考えずに新しいカイトを出して出艇。
確かに波はなかったけどリーフにたたきつけられる危険もなく、風も安定していたので気楽に乗れた。アッパーカナハまで行ってみたが、このサイズでは波はちゃんと割れず、あちこちうろうろしてみたけど結局ロウアーズにもどってきた。たまたま少しの間風が弱くなったようでウインドサーファーがほとんど誰もいなくなる時間があり、小さな波だけど一人で乗れるものがたくさんあったので楽しめた。
短い時間だったけど、やっぱりアンドリューの言ったとおり出てよかった、あのまま出ていなかったら自分のダメ加減に夜まで落ち込んでいただろう。それにカイトも試せた。レインズの波があるときに新しいカイトを試すのは怖いのでカナハで試しておけば今度使える。去年のものと比べてパワーはあるのだが、カイトが上に行きたがる気がする。私は低い位置で動かすのが好きだし、特に波乗りしているときはボトムターンのときに上に行ってしまうとやりにくいので慣れるまでにちょっと時間がかかりそうだ。
数日前ジョーズが割れた日、サーカス状態だったとは聞いていたが、ただウインドやトウイン、カイトで波に乗るだけでなく、他の人と違ったことをしようとしている人も結構いたようだ。
一人は暗闇のなかジョーズの波に乗るというオーストラリアのサーファー、もう一人はスキーの道具でトウイン、これはチャック・パターソン、彼と初めてあったのは10年以上前のジャクソンで行われたエキストリームコンテストのとき、彼はスキーとスノーボーど両方に出て、混合で優勝していた。二人とも技術もあり、このサイズの波でリスクを負ってこういう挑戦をするということはすごいことだとは思うけれど、その反面、その裏に純粋に自分の限界をプッシュしようということだけでやっているのだろうか、という疑問も残る。事実二人ともその映像や写真はあらゆるメディアで紹介されている。目新しいことをすればメディアが喜ぶのは当然だが、それにあおられてもっとばかげたことをする人も出てくるのではないか、そんな心配もあるし、やはり、純粋な気持ちで波に向かわなくてはいつかは痛い目にあうようなきがする。こうやってここで写真を公開するのもちょっと複雑な思い。レアードやカラマならどうおもうのだろうか?たとえばあの日ジョーズはものすごい混雑で大変だったらしいけどフキパは一人も出ていなかった、もちろんジョーズのほうが波がいいけれど、もしも私が彼らほどの技術があったら混雑で波取り合戦が凄いなかで乗るよりフキパで乗りたいと思う気がする。実際昔はあれくらいの波でもでも風が吹いてれば乗ってる人はいた。ま、何も出来ないくせに意見するのは良くないと思うが。
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