波はセットで頭ちょい位。まあまあ楽しい波なんだけど、風は見るからにガステイー、でもカイトビーチまで行くのは面倒なのでレインズで乗ることにした。5.5で出たけど風がまったくなくなってカイトが落ちそうになるときもあれば、ブローがきつくて耐えられないくらいのときもある。でも波もセットが来ると結構いい感じで思ったよりは楽しめた、が、体には余りよくない風だ。ブローが急に来て腰から引っ張られたり、パンピーでひざに直接響いてくる。5.5で出た私、7mで出た人も9mで出た人もいるけど結局「今日は何を使っても一緒じゃない」とみんな行っていてドノサイズでもオーバーだったりアンダーだったりがあったようだ。
1時間半ほど乗って終了。
その後家にいったん戻り、午後からボーイズたちと合流、彼らはカイトビーチでカイトしてからハレアカラに上り、ハレアカラハイウエイをスケートで下った。写真撮影もしたので登場から下まで一気に下ったわけではないけど、それでも何マイルもの距離を何度もロングボードのスケートで下ってる光景はめちゃくちゃ迫力もあり、かっこよかった。それにしてもパッドもなしで(マットなんて靴もなくてサンダルにボードショーツ!)よく恐くないものだ。
その後サンセットタイムぎりぎりに頂上に着き、マットの眼がなんか不思議な光を帯びてきた。巨大なピークからいざ、ドロップしようという時のスキーヤー、ビッグウエイブに挑む前のサーファーたち、大きな試合直前のコンペテイターなどによく見る眼だ。
ハレアカラの頂上から下までは10250フィート富士山よりちょっと低いくらい。今日は一番下までは風の状況でいけないだろうけど、それにしてもものすごくバーチカルを降りることが出来る、それに普段は頂上で風が穏やかな日は少ないのに、今日は5ノットくらいの風しかないのだ。頂上から降りることは最近禁止されているのかもしれないが、罰金を払ってでもやりたいというマットはすばらしい斜面を前にしてもういてもたってもいられない様子。時間をかけていると注意されてストップかけられる恐れがあるから大急ぎでセッテイング。小心者の私は捕まって起こられたらどうしようと、ちょっとはなれたところで知らない人のフリしながら見ていた。かなりきわどいテイクオフで、カイトを置く場所もないくらいの狭いテイクオフゾーンからサンセットと同時にテイクオフ、周りにいた人は突然のことにびっくり、紅色に染まる雲海に向かって最初はフリーフォールくらいのスピードで落ちて行き、このままクラシュするんじゃないかと心配したが急に旋回しそのまま電線をぎりぎりのところでクリアしながら夕日と一緒に降りて行った。
友人のブラッドは結局その場で躊躇していて降りなかったことを後で後悔していたけど、ああいうときは直感でやるっていうときにやらないとだめなような気がするし、マットだから出来たのではないか、と思う。
結局私たちが真っ暗になるなか車で降りていくとかなり下のほうで寒さで震えながら道路わきで立ってるマットがいた。ウインドやカイトも風を読むのはとても大切でかなりエキスパートだと思うけど、彼らの風の読みは方角だけでなく上下も関係し、3Dで観察し、動きを読む、また雲の形や動きでもどこで風が汚くなっているかなどを知ったり、雲の切れ目から下に下りたりとものすごく詳しいのにびっくりする、まあ間違えると死につながるスポーツだから当たり前か。
カイト思い切りして世界で一番くらい長いスケートランをやった後パラでもおそらく最も高い場所のひとつから飛び降りることを一日で全部できるなんて、これこそ僕のドリームライフだ、と大喜びしていた。ほんと、この世界には物好きがいくらでもいる。
写真はまた後でアップする予定。
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