夜じゅう轟々と吹いていた風は朝になってもやむことなく、グラッシーな海でスタンドアップしながら形式を楽しんだり、岩場でシュノーケルしたりスピアしたりしようという計画は無理。だったら朝早くから行動しようとそのまま昨日来た道を進んでいく。キパフル村手前の大きな滝を見せようと車を止めて谷の奥へと歩いていくとここも水が少なくて滝が落ちていない!何から何まで計画通りに行かないことに苦笑しながらさらにキパフル、ハナ方面へ。この辺は本当に昔ながらのハワイという感じでただ木を眺めたり素朴な家並みを見たりするだけでも楽しい。
ブラックサンドビーチに寄って泳いでからまた西へと車を走らせ、チョコチョコストップしながらも1時前には家に着いた。その後カイトに行くつもりだったけれど結局のんびりして夕方から始まる友人のライブを聴きにキヘイへ向かった。
Ahumanuはギター(ウクレレ)とベースを弾きながら歌う二人のハワイアンガールズで構成されるデュエットのグループ、ハワイアンミュージックのレコード大賞のようなHOKUアワードにもノミネートされたことがある実力派。でも普段のジョニーとリズはどっちも引けをとらない最高のユーモアと笑顔の持ち主で、まさにアロハの象徴のような存在だ。ジョニーは私はマウイにきはじめたころからの仲良しでいつも毎日のように朝から晩までフキパで一緒に練習していた。二人ともなかなかフォワードループが出来なくてありとあらゆる練習方法を思いついてはやってみたりして一緒にプッシュしあった。最終的に彼女が考え付いた『コロリン」方法で二人とも前に回る恐怖心を克服し、一緒にがんばってできるようになったのはいい思い出だ。彼女はサーフィンも上手でこちらもいまだに大会で入賞している。年齢は私より10歳くらいウエのはずだが、リズも「いつも私のほうが年上に見られるのよね、頭きちゃう」言っていたけど本当に若く贅肉一つない。
ずっと演奏を聴きたいと思っていたのになかなかチャンスがなく今日やっと実現した。ラジオのパーソナリテイーをやっていたリズが回りの笑いをとりながらスムーズに進行を進め、あらゆるタイプの音楽をAhumanu風に仕上げたアットホームで心温まる演奏だった。笑っちゃうのは二人でハイテックのセールのときにスタッフが着ていたシャツをステージ衣装にしていたこと。その上下はただの短パン、に運動靴とゴムぞうり、ムームーくらい着ててくるのかと思ったら、まあ、そこが二人らしくていいけど。途中おしゃれしたおじいちゃんがバーにいた旅行者のおばちゃんを誘ってダンスまでしいた、皆が和める雰囲気を作り出すのはこの二人の得意とするところ。結婚式などを頼まれることもかなり多いらしい。演奏はキヘイのアゼカモールにある、ステラブルースというレストランのハッピーアワー4時から6時まで(夜9時とかの演奏なんて私たちには無理、もう寝てるわ!、といっていた)ハワイに来る方はぜひチェックしてほしいな。
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